2016年12月21日
相間川温泉 「ふれあい館」④
相間川温泉 「ふれあい館」 と聞いて、「あっ、表紙の温泉!」 と気づいた人は、かなりの温泉通ですね。
いや、コアな僕の読者かもしれません。
そうなんです。
今年5月に出版した拙著 『西上州の薬湯』(上毛新聞社) の表紙を飾った温泉であります。
なんとも幻想的な黄褐色の湯をたたえる露天風呂。
神秘的でもあり、いかにも体に効きそうな “薬湯” の名にふさわしい写真であります。
昨日は、今年最後の温泉講座日でした。
僕は8年前からNHK文化センター前橋教室で、県内外の名湯・秘湯をめぐる温泉講座の講師をしています。
今年最後の講座地は、旧倉渕村(現高崎市) の相間川温泉でした。
前橋駅と高崎駅で受講生が乗車したバスは、榛名山へと向かいました。
あれ、方角が違うって?
いいんです。
まずは、同系列の鉄分を多く含んだにごり湯に体を慣らすため、榛名湖温泉(高崎市) に立ち寄ったのであります。
榛名湖畔に建つ 「レークサイドゆうすげ」 は、僕のお気に入りの湯の1つです。
この日も茶褐色をした濃厚な湯が、惜しみなくザバザバと、かけ流されています。
なんてったって、ここの魅力は、湯舟の中から榛名湖が湖面すれすれに一望できること。
あたかも湖の中にいるような野趣にあふれた絶景風呂なのです。
「朝風呂は、気持ちいいですな~」
と受講生らも、ご満悦の様子。
湯上がりは、早くも缶ビールで喉を潤してしまいました。
午前中から、ほろ酔いムードで、目的地へ。
「ふれあい館」 の名物といえば、ズバリ! 釜飯でしょう。
待ってましたとばかり、一斉に釜に点火。
熱々で、ホッカホッカの山菜釜飯に、ほお張り付いたのであります。
食後の休憩をはさんで、いざ、浴室へ!
おお、おおおおーーーーッ!
今日も今日とて、温泉ファンを裏切らない濃厚なにごり具合です。
ここの湯は、鉄分が多いのですが、塩分も海水並みに濃いのであります。
だから湯舟の中で、ちょいと手を突いただけで、お尻がフワリと浮いてしまうのです。
「いゃ~、これまたスゴイ湯ですな」
「群馬の温泉は、実に奥が深い」
と、受講生からは、賛辞をいただきました。
ただし、塩分と鉄分の多い温泉は、実際の温度よりも体感温度が低く感じられるので、長湯は禁物です。
湯あたりには、ご注意を!
湯上がりは、もちろん、再度、ビールで乾杯!
帰りのバスの中では、年末恒例の講師による歌の披露がされました。
♪ GOGO温泉パラダイス YUYU湯の国ぐんま県 ♪
ってね。
来年も元気に、名湯・秘湯の旅に出かけましょうね!
Posted by 小暮 淳 at 12:32│Comments(0)
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