2017年03月11日
あれから6年、大胡温泉。
2011年3月11日、午後2時46分。
あの日あの時、僕はなぜ大胡温泉にいたのだろうか?
<グラリと、とてつもない大きな揺れが東日本を襲った。「長年生きてきたけど、こんな揺れは初めてだよ」 と叫ぶ女将の中上八ツヱさんをはじめ、息子で2代目の富男さんらとともに、屋外へ駆け出した記憶が昨日のようにありありと目に浮かぶ。「これも何かの縁ですね」 と、毎年3月11日に私は必ず大胡温泉を訪ね、地震発生の時刻に女将らとともに黙とうを捧げている。>
(『新ぐんまの源泉一軒宿』 より)
今日、大胡温泉(前橋市) の一軒宿 「旅館 三山センター」 へ行ってきました。
「待ってましたよ」
「もちろん、来ましたよ」
「どうします?」
「まずは、ひと風呂浴びてきます」
出迎えてくれた女将とは、10年以上の付き合いになります。
息子さんやスタッフとも、気心知れた仲です。
勝手知ったる温泉宿であります。
僕は、あいさつもろくにせず、湯屋へと向かいました。
あの日、なぜ僕は、ここに来たのだろうか?
取材だとばかり思っていたけど、カメラマンはいませんでした。
だとしたら、ぷらりと今日のように湯に入りに来たのだろうか?
いえいえ、それは違います。
あの日、風呂に入った記憶はありません。
何より、午後2時46分に居たというのが不思議です。
中途半端な時間に居たものです。
湯の中で、ただひたすらに、あの日のことを考えていました。
地震発生後のことはハッキリと思い出せるのに、それ以前のことが、まったく思い出せません。
「黙とう!」
テレビの時報とともに、女将さんとスタッフ、広間にいたお客さんたちと一緒に1分間の黙とうを捧げました。
「もう6年も経ったのかしらね。早いものですね」
「みんなで旅館を飛び出したのが、ついこの間のようです」
名物の 「焼きまんじゅう」 をいただきながら、あの日のことを話していました。
でも、やっぱり、午後2時46分以降のことばかりです。
「女将さん、あの日、僕はなんでここにいたんでしたっけ?」
「えっ、……。なんででしたっけね」
帰宅後、僕は自分のブログをチェックしてみました。
すると、1年後のブログに、こんなことが書かれていました。
数日前に、女将から電話をもらったこと。
内容は、「小暮さんのファンが手紙を渡してくれと置いて行ったから、ついでの時に寄ってください」 とのこと。
そして、あの日、僕が仕事のついでに寄った時刻が午後2時46分前だったこと。
「お風呂に入っていったら」 と女将に勧められたが、「急いでいるので」 と断ったこと。
その直後、とてつもなく大きな揺れが襲ったこと。
※(当ブログの2012年3月11日 「あれから1年、大胡温泉へ」 参照)
「これも何かの縁ですね」
女将の言葉が改めて、深く心にしみてきたのであります。
Posted by 小暮 淳 at 20:47│Comments(0)
│温泉地・旅館
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