2017年04月13日
銀盤の長嶋茂雄
昨日、フィギュアスケート女子の浅田真央ちゃんが、引退会見をしました。
なぜか 「真央さん」 ではなく、「真央ちゃん」 なんですね。
世界のトップアスリートなのに、誰もが 「ちゃん」 と親しみを込めて呼んでしまうところが、国民的アイドルたるゆえんなんでしょうね。
僕的には安藤美姫さんのファンだったんですけど、やっぱり真央ちゃんは別格の存在です。
ついつい娘のような、それも年齢的にみたら末娘を見守る親目線になってしまいます。
(安藤美姫さんじゃ、愛人目線になってしまいますものね)
それにしても見事な引退会見でした。
弱冠26歳にして世界の頂点を極めた人の言葉には、年齢を感じさせない重みを感じます。
「悔いはない。やり残したことはない」
「フィギュアスケートは人生」
とまで言い切りました。
まあ、60年近く生きてきても後悔と、やり残してきたことばかりで、いまだに人生を模索している凡人と比べてはいけないのでしょうが、26歳にして “人生” を成し上げてしまった偉業には、ただただ感服してしまいました。
そして会見で見せた、涙と笑顔!
1アスリートとしてではなく、スーパースターの風格でした。
僕は前々から真央ちゃんのことは、アスリートを超えた存在だと思っていました。
“強い” ことよりも “感動” を与えてくれるエンターテーナーを感じていたからです。
フィギュアスケートファンでなくても、応援したくなり、あこがれてしまう人……
そう! かつての長嶋茂雄さんのような……。
と思っていたら、さる新聞に、こんなコメントが寄せられていました。
<純真な人柄でこれほど愛された選手は、長嶋茂雄さん以来かもしれない>
同じことを考えている人がいるのですね。
真央ちゃんは会見で、「生まれ変わったらまたスケート選手になるか?」 という記者からの質問に、こう答えていました。
「やり切ってもう悔いがないので、スケートの道は行かない。食べることが好きなのでケーキ屋さんとかカフェとかをやってみたい」
なんという、いさぎよさ。
26歳にして、人生を完結させてしまったのですね。
それにしても真央ちゃんは、まだ若い!
生まれ変わらなくても、これからいっくらでもケーキ屋さんになれるのです。
あっぱれ! 見事なアスリート人生でした。
そして、お疲れさま。
感動をありがとう。
Posted by 小暮 淳 at 12:22│Comments(0)
│つれづれ