2017年12月20日
美ヶ原温泉 「ホテル翔峰」
長野県松本市の美ヶ原温泉に、行って来ました。
しかも、訪ねたのは 「ホテル翔峰(しょうほう)」。
9年ぶりのことでした。
2008年5月、突然、長野県温泉協会から電話がありました。
内容は、「総会での特別講演講師をお願いします」 というものでした。
正直、困り果てました。
断ろうとも思いました。
だって、僕が初の温泉本を書いたのは、1年以上先の2009年9月のことですからね。
まだ1冊も温泉の著書がない、無名のライターです。
なんで、僕なの?
その後の先方とのやり取りで分かったことは、群馬県温泉協会からの紹介だったということです。
その年の2月、僕は、群馬県健康福祉部薬務課の主催による 「温泉アドバイザー フォローアップ研修会」 の講師をしていたのです。
たぶん、そのあたりの情報が長野県まで届いていたのかもしれませんね。
で、その時、講演会の会場となったのが、美ヶ原温泉の 「ホテル翔峰」 だったのであります。
今回も僕は、講師として 「ホテル翔峰」 を訪れました。
といっても、講演会ではありません。
温泉講座の講師としてであります。
NHK文化センター前橋教室主催によるこの講座も、今年で9年目を迎えています。
JR前橋駅と高崎駅で受講生らを乗せたバスは、上信越自動車道~長野自動車道とひた走り、松本ICで降りて、松本市内へ。
国宝、松本城を車窓に眺めながら、美ヶ原温泉へと向かいました。
美ヶ原温泉は、美ヶ原高原西麓の丘陵地に湯煙を上げる、湯の原、御母家(おぼけ)、藤井などの温泉の総称です。
昭和40年頃までは、山辺温泉と呼ばれていました。
湯開の歴史は1300年前と古く、日本書紀に記されています。
なかでも湯の原地区は、奈良時代には時の天武天皇により 「束間(つかま)の湯」 と呼ばれ、以来、代々の松本城主の庇護を受けた由緒ある名湯です。
とかなんとか、講釈を述べながら、バスはホテルへ。
すぐさま旅装を解き、脱兎のごとく大浴場へ!
その名も 「束間の湯」 であります。
大きな内風呂と、露天風呂が2つ。
1300年の時の流れを感じつつ、弱アルカリ性のサラリと肌を流れる古湯に、身を沈めたのでありました。
「先生、今年の講座を締めくくるのに、ふさわしい宿ですね」
「さっき、ロビーから雪を頂いた北アルプスの山々が見えました」
各々が、今年一年を振り返りつつ、平成29年の “湯納めの儀” を行いました。
受講生のみなさん、今年も1年間、大変お世話になりました。
良い年を、お迎えください。
そして来年も、よろしくお願いいたします。
たくさん温泉を、めぐりましょうね!
Posted by 小暮 淳 at 12:23│Comments(0)
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