2018年02月16日
四万温泉 「四万たむら」③
11時35分、JR吾妻線中之条駅着。
改札口を抜けると、役場の職員が出迎えてくれました。
「お待ちしていました」
「今日は、よろしくお願いします」
そのままマイクロバスに乗り込み、中之条町役場へ。
他の職員、参加メンバーと合流して、目的地へと向かいました。
参加メンバーとは?
実は昨日、中之条町企画政策課主催による 「中之条町観光大使・アドバイザー意見交換会」 が開催され、僕は観光大使として出席しました。
交換会は夜に行われたのですが、その前に、より中之条町を知ってもらおうという役場のはからいで、「そば打ち体験」 と 「お茶講体験」 をしてきました。
もちろん、そばを打つもの初めてのことでしたが、“お茶講” というものは、聞くのも、見るのも、まして体験するなんて、すべてが初体験づくしでありました。
そもそも、お茶講とは?
14世紀の中頃(1350年前後)、南北朝時代に武士の間で、さかんに “香のにおい” や “茶の味” を当てる遊びが行われていました。
お茶の飲み当ては 「闘茶」 と呼ばれていたといいます。
ここ中之条町(群馬県吾妻郡) に残る 「お茶講」 も、闘茶と記録方法が同じもので、江戸時代から行われていました。
中世の闘茶のやり方を現在に伝える全国にただ1ヵ所残されている大変貴重な民俗行事で、国の重要無形文化財に指定されています。
まー、これが難しいのなんのって、全然、わかりません!
煎茶と甘茶とミカンの皮、この3種類を粉末にしたものが微妙に混ざりあったお茶を飲んで、「さあ、今のは、どのお茶でしょう?」 と当てる、なんとも高度なお遊び(ゲーム) なのであります。
でも、これが面白い!
会場は、そのつど、爆笑が沸き上がります。
昔の人は、粋で優雅で心豊かな遊びを考えたものですね。
感心するやら、熱中するやら、初体験にして、すっかり虜になってしまいました。
ちなみに僕の成績は、7回やって2勝5敗でした。
さてさて、時は夕刻となり、交流会場のある旅館へ。
ご存知、中之条町の名湯といえば四万温泉です。
その中でも、一番の老舗旅館 「四万たむら」 に到着。
創業は室町時代、永禄6(1563)年と伝わり、旧田村旅館の祖、田村甚五郎清政氏が湯宿を始めたとされています。
現在の館主で15代目となる四万温泉最古の旅館です。
でも 「四万たむら」 が凄いのは、歴史だけではありません。
湯も凄いんです!
敷地内には10本の源泉があり、すべてが自然湧出泉で、総湧出量は毎分2000リットル以上。
うち、利用されている源泉は7本で、毎分1600リットルの豊富な湯が、館内にある8つの浴場と姉妹館 「四万グランドホテル」 の3つの浴場で、存分にかけ流されています。
以前、僕は取材で、すべての浴場に入った経験がありますが、今回は目的が違います。
部屋で旅装を解いた後、浴衣に着替え、大浴場の 「甍(いらか)の湯」 で軽く一浴しただけで、会場へ向かいました。
中之条町には、「観光大使」 「ふるさとアドバイザー」 「観光アドバイザー」に任命されている人が、現在13人いますが、昨晩は8人が出席しました。
観光大使として出席したのは、僕のほかに落語家の三遊亭竜楽さんと、歌手のRyu Mihoさんです。
2人とも、中之条町にゆかりの深い方々です。
楽しい時間は、本当に過ぎるのが早いものですね。
伊能町長のあいさつで幕を開け、乾杯の後、各々の近況報告があり、意見交換が盛んに行われました。
これからの中之条町に必要なこととは? 求められてるものは? 全国に自慢できるものとは?
それはそれは熱く、楽しく、笑いに包まれたひと時でした。
町長をはじめ町議、役場職員のみなさん、そして魅力ある大使およびアドバイザーのみなさん。
大変お世話になりました。
これからも全国に中之条町の魅力を発信していきましょう!
もちろん僕も、中之条町の温泉 「なかんじょ9湯」 を大いにPRしていきます。
Posted by 小暮 淳 at 19:27│Comments(0)
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