2018年07月20日
蚊のいない夏
昔、といっても僕が子どもの頃のこと。
夏休みになると、決まって母親に、こう言われました。
「午前中の涼しいうちに、宿題をしちゃいなさい」
って。
ラジオ体操から帰って来て、朝食をとって、マンガを読みながらグダグダとしていると、言われたものです。
というのも、どこの家にもクーラーがない時代のこと。
午後になると気温がグングン上がり、30℃を超える日もあったからです。
そう、当時は “30℃” というのが 「真夏」 を表すキーワードだったのです。
だから勉強は、気温が上る前の午前中にしてしまえと言ったのです。
午後になって30℃を超えると、親たちは子どもに、今度は、こんなことを言いました。
「外へ行くんなら、帽子をかぶりなさいよ。日射病になっちゃうよ」
って。
そう、まだ “熱中症” なんて言葉がなかった時代だったんです。
“30℃超え” にビビッていた昭和の頃は、怖いのは高温ではなく、直射日光だったのです。
時は流れて、あれから半世紀……。
なんですか、このクソ暑さは!?!?!?
「午前中の涼しいうち」 が、どこかへ行ってしまいました。
朝の7時で、すでに30℃超えですからね。
今の親は、子どもになんて言うのでしょうか?
「いつでもいいから冷房の効いた部屋で宿題をやりなさい」 ですかね。
それにしても、今年の暑さは異常です。
何が異常かって、だって、蚊がいないんですもの!
例年ならば、蚊取り線香や殺虫剤が手放せないのに、僕はまだ今年、蚊に刺されていません。
不思議だな~、不思議だな~と思っていたら、先日、ラジオで識者が、こんなことを言っていました。
「蚊は、35℃を超えると活動がにぶり、40℃を超えると死んでしまう」 と!
それを聞いた僕は、つい、ツッコミを入れてしまいました。
「蚊だけじゃねーよ! 人間もだよ!!」
みなさん、不要不急の外出は避けましょう。
これは異常気象などではなく、すでに災害ですぞ!
Posted by 小暮 淳 at 17:46│Comments(0)
│つれづれ