2018年10月30日
遺伝子のゆくえ②
<久々に録画していたお父さんのテレビみたら、白髪も悪くないかも>
突然、深夜に嫁いだ娘から、長いメールが届きました。
<多分、長女だからかな。白髪、絶対嫌って何度も言っちゃったよね。>
長女は家族で唯一、毛染めを止めた僕の白髪に、反対し続けていました。
<私のお父さんのイメージは黒髪。ずっと黒髪が良かったけど、(テレビの中で) 「ありのままで行こう」 って言ってたの見たら、白髪でも良いかなって、嬉しくなって同調できた。>
思わず、ジーンとしてしまいました。
僕は、いつでも自分勝手。
今まで、何をするにも家族の同意なんて求めませんでした。
それが自分らしい生き方だと思っていたから。
まさか、こんなに永い間、長女が僕の白髪について、心を痛めていたとは知りませんでした。
しかも、十年も一緒に暮らしていない娘なのに……
さらにメールは続きます。
<K(長女の息子) も私の影響で 「(GO!GO!) 温泉パラダイス」 が大好きだからね。>
「GO!GO! 温泉パラダイス」 とは、僕が作った群馬の温泉応援ソングです。
なぜか急に、白髪の話題から音楽に変わりました。
<お父さんの遺伝子かな~、M(長女) もR(長男) もS(次女) もK(孫) も、歌上手だからね♪>
なんて言われても、僕は娘も息子も孫の歌なんて、聴いたことありません。
改めて僕は、家族のことなんて、なーんにも知らないことに気づきました。
「みんな、歌、上手いんだ。そうなんだ」 って。
最後に、こんな言葉が添えられていました。
<お父さんが死ぬまでに、家族でバンドをやろう!>
またまた、驚いてしまいました。
思えば、長女は中学~高校と吹奏楽部で、フルート奏者でした。
次女は小さい頃からピアノを習い、高校時代はドラムを叩いていました。
まあ、この2人については心配ありませんが……
<KもRの家族も頑張るから、家族バンドやろうよ!!!>
もうダメです。
涙腺があぶなくなってきました。
でもね、名前の出てこない家族がいるんです。
家内と長女の亭主です。
遺伝子が違うからですかね?
まあ、2人には、カスタネットとトライアングルでも叩いてもらいましょうかね。
<ボーカルは、お父さんね>
この夢、叶うといいなぁ~。
Posted by 小暮 淳 at 23:01│Comments(0)
│つれづれ