2019年01月02日
年頭所感 ~七人の孫とひ孫~
明けまして おめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
ということで、2019年がやって来ました!
2019は、ズバリ 「フロイク」 ですからね。
さっそく、近くの日帰り温泉施設で、ひと風呂浴びてまいりました。
ところで、みなさんは、どんなお正月を過ごしていますか?
僕ですか?
ええ、まあ、なんというか、“らしくない” というか、ニガテな雰囲気の中にいます。
たぶん、照れくさいんでしょうね。一家団らんっていうやつが……。
アウトローを気取って生きてきたのと、子どもたちの結婚が早く、昔から家族が一堂に会することのない家だったもので、にぎやかな雰囲気に慣れていないというのが本音です。
でもね、こう見えても一応、一家の長ですから、正月くらいはデーンと構えて、みんなを迎えなくてはなりません。
年に一度のことですが、長女夫婦と孫、長男夫婦と孫がやって来て、いきなり我が家は総勢9人の大家族になってしまいました。
この時ばかりは、「ジイジ」 と呼ばれ、終始笑顔を振る舞っています。
でも今年は、いつもの年とは、ちょっと違いました。
例年ならば、我が家に集まった後に、僕の実家と家内の実家へ、あいさつまわりに出かけるのですが、今年は僕の実家へ行きませんでした。
というのも、昨年から両親とも、施設に入ってしまったからです。
ちょっぴり淋しい気もしますが、それはそれで楽になって良かったと思っていました。
ところが、子や孫たちが、「おばあちゃんとおじいちゃんに会いたい」 「大きいばあちゃんと大きいじいちゃんに会いたい」 というものですから、元日から全員で施設へと向かいました。
オヤジは認知症が重くて、誰一人分からないので、今回はパス!
後日、個々に面会することにして、頭がしっかりしているオフクロのみ車イスに乗せて、みんなが待っているロビーへ移動させました。
子、孫、ひ孫たちに囲まれ、全員と握手するオフクロは本当に嬉しそうでした。
もちろん、最後は全員で集合写真を撮りました。
車イスを押して、病室へもどると、オフクロは泣いていました。
抱えてベッドに移し、寝かせると、さらにオイオイと声を上げて泣き出します。
「みんなに会えて、良かったね」
と言えば、思わぬ言葉が返ってきました。
「生きてて、いいんだね」
そして、こう続けました。
「私は、ズーッと間違っていたよ。こんな体になって、お前たちに迷惑しかかけないから、生きている意味がないって思っていたんだよ。でも、いいんだよね。みんなに会うために生きていても」
きっと、そういうことなんですね。
「会いたい」 と思う人がいる限りは、生き続ける意味があるのだと思います。
「来年の正月も楽しみだね。ひ孫が増えているかもよ」
そう言って、僕は病室をあとにしました。
Posted by 小暮 淳 at 15:57│Comments(0)
│つれづれ