2019年01月23日
老神温泉 「伍楼閣」③
2009年4月に開講したNHK文化センター前橋教室の 「野外温泉講座」。
早いもので、今年の3月で10周年を迎えます。
僕は、この講座の講師を務めています。
全国にあるNHKのカルチャースクールで、温泉講座があるのは前橋教室だけです。
さすが、日本を代表する “湯の国ぐんま” だと思いませんか!?
(こんな講座を引き受けるヒマな講師が、他県にはいないだけという声もありますが…)
理由は何であれ、全国唯一の講座なのであります。
そして、その講座が廃講されることもなく、こうして10年間も続いている事実!
やっぱり群馬は、日本を代表する “湯の国” だと思うのです。
そんな記念すべき10周年を迎える新年第1回目の講座が、昨日開講されました。
高崎駅と前橋駅から受講生を乗せたバスが向かったのは、群馬県沼田市利根町にある老神温泉です。
「ろうじん」 では、ありませんよ。
「おいがみ」 と読みます。
由来は、日光の神と赤城の神が戦った伝説にあります。
※(詳しくは、拙著 『尾瀬の里湯』または 『ぐんま謎学の旅 民話と伝説の舞台』 をお読みください)
で、たびたび取材をして、本を書いているという縁もあり、僕は老神温泉の 「温泉大使」 を務めています。
今回、講座でお世話になったお宿は、「伍楼閣(ごろうかく)」 であります。
「伍楼閣」 といえば、“山紫水明” と名付けられた 「五湯めぐり」 が有名です。
館内には、混浴露天風呂が2つ、男女別の内風呂が2つ、貸切風呂が1つあります。
内風呂は時間により入れ替えとなるので、宿泊をすれば、5つの湯すべてを制覇することができます。
もちろん、僕は何度も取材で訪れているので、すでに 「五湯めぐり」 は制覇してますが、受講生らは、初めての人がほとんどです。
ということで、まずは一番大きな庭園風露天風呂の 「岩鏡」 へ案内しました。
野趣に富んだ脱衣所(あずま屋) からして、風情があります。
3つある湯舟は、上が熱く、下がぬるめになっていて、好みの温度を選べます。
「どうですか? 最高でしょう?」
「ええ、気持ちがいいですね」
「何より、景色が抜群です」
片品渓谷を望む眺めは、まるで一幅の水墨画のようであります。
湯は、硫黄温泉とアルカリ性単純温泉の混合泉。
浴槽により、色も香りも異なります。
だから何度入っても飽きることがありません。
温泉って、いいなぁ~!
群馬って、いいなぁ~!
湯の国ぐんま、バンザーイ!!
受講生のみなさん、今年もよろしくお願いいたします。
Posted by 小暮 淳 at 14:13│Comments(0)
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