2019年12月04日
うのせ温泉 「旅館 みやま」③
「小暮さん、ありがとうございます」
「えっ?」
「記事にしていただいて」
「はあ……」
この時点で、僕は何のことを言われているのだか分かりませんでした。
電話の主は、県内で温泉旅館をいくつも経営するオーナーさんです。
過去に、たびたび取材でお世話になり、講演や会合でも顔を合わせています。
「令和元年11月15日の 『ちいきしんぶん』 です」
それを聞いて、やっと合点がいきました。
僕は現在、高崎市のフリーペーパー 『ちいきしんぶん』 に 「はつらつ温泉」 というコラムを連載しています。
このコラムで 「牧水ゆかりの宿」 と題し、歌人の若山牧水が訪れた温泉宿を紹介しました。
ただ、オーナーが経営する、うのせ温泉(みなかみ町) の 「旅館みやま」 に牧水が泊まったわけではありません。
牧水は、大正11(1922)年10月21日、沼田市の 「鳴滝」 という旅館に投宿しました。
その建物が、旧水上町に移築されて、現在の 「旅館みやま」 となりました。
コラムでは、そんなエピソードを書かせていただきました。
※(移築・再建までの詳細は、当ブログの2010年6月11日 「うのせ温泉 旅館みやま」 および 2013年1月22日 「うのせ温泉 旅館みやま②」 を参照)
「えっ、どうして、ご存じなんですか?」
ちいきしんぶんは、高崎市内だけに配布されているフリーペーパーです。
遠く、みなかみの地へ、どうやって運ばれたのでしょうか?
「お客さんですよ! この記事を持って、グループで泊まりに来られたお客さんがいたんです」
「へーーー!!!」
思わず、ため息をもらしてしまいました。
小さな冊子の小さな記事です。
それなのに、温泉ファン、牧水ファンは見逃さないのですね。
ああ、この仕事を続けていて良かった!
と、つくづく思いました。
「小暮さん、ぜひ、お出かけください。また一緒に飲(や)りましょう」
「はい、ぜひぜひ、お願いします」
牧水のように、旅を愛し、湯を愛し、酒を愛して生きていたいですね。
Posted by 小暮 淳 at 11:29│Comments(0)
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