2019年12月06日
100人に1人
毛虫、ゴキブリ、カマドウマ、らっきょう、セロリ、ブリーフ、ネクタイ、権力、組織…………
世の中には嫌いなものが、あまたとあります。
その中でもワースト5に入る大嫌いなものが、胃カメラです。
まあ、大好きという人もいないでしょうが、とにかく僕は苦手です。
過去に何回か経験していますが、毎年は行っていません。
なんだかんだと理由をつけて、主治医の誘惑から逃げ回っています。
でもね、いよいよ、逃げられなくなりました。
「60歳過ぎて、まだ、やってないじゃないですか! 知りませんよ、後悔しても」
なんて、毎月の問診のたびに、おどされていたのです。
「分かりました。やりますよ、やります! ただし今回も鼻用のカメラで口からですからね!」
と啖呵を切って、予約を入れました。
その健診日が、今日でした。
“鼻用のカメラで口から”
これが僕の胃カメラのスタイルです。
経験のある人ならお分かりでしょうが、最近は医療技術が進歩して、鼻から細い管を通して胃の内部が撮影できるようになりました。
今は、こちらが主流です。
口から行うより刺激が少なくて、不快な思いをしないとのことなので、僕も以前、試したことがありました。
ところが、これがNG!
鼻孔が狭過ぎて、管が入らなかったのです。
「珍しいね。極まれにいるんだよね。100人に1人ぐらい」
「僕は100人に1人の特異体質なんですか!?」
結局、鼻用のカメラを使って、今回も口から入れて検査を行ったのでした。
「あらら…」
胃カメラを操作しながら、突然、医者がしゃべり出しました。
「ゲェ(えっ)?」
「画面、見えるかい?」
モニターを見ろ、と言っているようですが、僕はそれどころではありません。
涙は出るし、ヨダレは垂れるし、七転八倒中です。
「グァグァグァグァ(ダメです)」
“逆流性ナンチャラ” という言葉が聞こえました。
「お酒、やめるんだね」
「ゲェーーー(えーーー)!」
「これじゃ、胃もたれしているでしょう?」
「ゲゲ(ええ)」
「じゃあ、やめるんだね」
「グァグァグァ(イヤです)」
そしたら、「無理にしゃべらなくていいよ」 ですって。
話しかけてきたのは、先生からですからね!
検査後、診察室にて。
「だいぶ胃の入口が荒れてますよ」
と言いながら、紙に胃の絵を書き出しました。
「ここが、こーで、ここが、こーなっているんだよ」
「はい」
「だからね、お酒はやめましょう!」
「イヤです!」
ここから僕の反撃が始まりました。
「先生、僕は 『ぐんまの地酒大使』 なんですよ。地酒大使が酒をやめるわけには、いかないでしょう!!!!」
すると先生も分かってくださったようで、
「はい、それでは自己責任でお願いいたします。お大事に」
と、診察室から追い出されてしまいましたとさ。
酒を取るべきか? 健康を取るべきか?
でもね、100人に1人くらい、医者の言うことを聞かない患者がいてもいいんじゃないですかね。
Posted by 小暮 淳 at 20:00│Comments(3)
│つれづれ
この記事へのコメント
だめ~~~~~~~~~!
だめです~~~~~~~~~!
お医者さんが直せないのは「恋の病」だけです。
酒を飲むためにも
健康でいるためにも
医者のいうことには従ってください!
77歳の経験者の言うことです。
小暮ファンの一人として忠告です!
だめです~~~~~~~~~!
お医者さんが直せないのは「恋の病」だけです。
酒を飲むためにも
健康でいるためにも
医者のいうことには従ってください!
77歳の経験者の言うことです。
小暮ファンの一人として忠告です!
Posted by 気まぐれ爺さん at 2019年12月07日 09:43
いえいえ、「酒は百薬の長」ですよ!
Posted by T課長 at 2019年12月07日 12:06
気まぐれ爺さんさんへ
親身なご忠告ありがとうございます。
医者の言うことは聞けなくても、“ファン” に言われたことは聞かないわけにはいきません。
ので、とりあえず晩酌を控えることにしました。
つきあいもありますので、外呑みは今まで通りということで……
これで、お許しください。
T課長さんへ
ですよねーー!
でも、もう若くはありませんので、細く長く付き合って行こうと思います。
親身なご忠告ありがとうございます。
医者の言うことは聞けなくても、“ファン” に言われたことは聞かないわけにはいきません。
ので、とりあえず晩酌を控えることにしました。
つきあいもありますので、外呑みは今まで通りということで……
これで、お許しください。
T課長さんへ
ですよねーー!
でも、もう若くはありませんので、細く長く付き合って行こうと思います。
Posted by 小暮淳 at 2019年12月07日 23:07