2019年12月29日
素敵な御歳暮
「もらってうれしい物」 の第1位は、ダントツ “酒” であります。
酒ならば、ビールでも日本酒でも焼酎でも、何でも大歓迎です。
2番目にうれしい物は?
“活字” であります。
活字であれば、新聞でも雑誌でも何でも好きなのですが、やっぱり、もらってうれしい物となれば、“書籍” ということになります。
ただ、書籍ならば何でも、うれしいわけではありません。
ズバリ、その人が書いた “著書” です。
著書であれば、ジャンルは問いません。
たとえ、自分にとって苦手なジャンルでも、僕のことを思って、くださった本ですから、僕もその人を思いながら読む楽しみが生まれます。
素敵な御歳暮が届きました。
熨斗(のし) は付いていませんでしたが、<日頃お世話になっております小暮様に> という一文が添えられていましたから、たぶん、これは御歳暮だと思います。
包みの中身は、著書でした。
贈り主は、僕がお世話になっているテレビ番組の構成作家さんです。
氏は、とても博識で、番組の会議以外でもメールのやりとりをしながら、僕に適切な助言をしてくださいます。
時には、「その資料ならば、○○図書館にあります」 という、こと細かな情報まで。
そんな氏の最新刊のタイトルは、『鎌倉街道 平成に歩く』。
自称、「歴史勉強家」 「街道勉強家」 の氏が、群馬県高崎市から神奈川県鎌倉市までの約140kmを、約1年かけて自分の足で踏破した記録です。
氏いわく、「迷ったら、足に聞け!」
この言葉は、埋没している街道を探すときに必要となった感覚だといいます。
鎌倉街道には、完全に消えている道筋がいくつもあり、何度も足が止まります。
そんなとき、一筋裏の道をのぞくと、街道の香りを感じる道が見つかるのだといいます。
僕の取材スタイルも、基本は徒歩です。
“アンチ車派” で、可能な限りは電車とバスを乗り継ぎ、自分の足で探します。
この著書は、そんなこだわりを満たしてくれる1冊です。
そして著者は、歴史の跡を探しながら、街道風情を楽しみながら、ただひたすらに鎌倉を目指して歩き続けます。
歴史ファン、街道ファン、ウォーキングファンに、おすすめいたします。
●『鎌倉街道 平成に歩く』 さきたま出版会
塩澤 裕・著 2,200円+税
Posted by 小暮 淳 at 12:31│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
前々から夢があります
ほんを書いてみたいという
私がどうして小暮さんを師とおもうのか、いろんな意味で道標を歩いている方
なので。
温泉、歩く、ライター 歌はまねできませんが(笑)
稚拙ながらこれまでのまとめを形にしたい
ほんを書いてみたいという
私がどうして小暮さんを師とおもうのか、いろんな意味で道標を歩いている方
なので。
温泉、歩く、ライター 歌はまねできませんが(笑)
稚拙ながらこれまでのまとめを形にしたい
Posted by ぴー at 2019年12月30日 11:34
ぴーさんへ
文章を形にする作業には、二通りあります。
自分のために書き残す “記録” と、他人に読まれるために書き記す “表現” です。
前者は自費出版という手段をとれば、誰でも可能です。
後者は出版社に作品を持ち込むか、文学賞などの公募に出品するしかありません。
いずれにせよ、根気のいる大変な作業です。
ぴーさんの作品が読める日を楽しみにしています。
がんばってください!
文章を形にする作業には、二通りあります。
自分のために書き残す “記録” と、他人に読まれるために書き記す “表現” です。
前者は自費出版という手段をとれば、誰でも可能です。
後者は出版社に作品を持ち込むか、文学賞などの公募に出品するしかありません。
いずれにせよ、根気のいる大変な作業です。
ぴーさんの作品が読める日を楽しみにしています。
がんばってください!
Posted by 小暮 淳
at 2019年12月30日 19:27
