2020年01月13日
次は誰が着るのだろう
今日は、令和最初の 「成人の日」 です。
我が家にも一人、大人の仲間入りをした人がいます。
前橋市は昨日、成人式が行われたようです。
“ようです” なんて書いたのも、僕には昔から興味がない事柄だからです。
42年前の自分の成人式すら出ていませんし、長女と長男の時だって過ぎてから気づいたぐらいの無頓着オヤジなのです。
だから今回も昼近くまで寝ていたため、次女が出かけことさえ気づきませんでした。
午後になって、階下に家族が帰宅した気配を感じました。
しばらくして、トントンと仕事場をノックする音が……
ドアを開けると、真っ赤な晴れ着を着た次女が立っていました。
「あれま~、どこのお嬢様でしょうか!?」
ふだんはジーンズ姿の娘が、親の欲目を除いても見違えるほどに美しい女性に映りました。
「ここの娘です」
と言われた時には、ちょっぴり胸の奥のほうがチクリとしました。
「その晴れ着は、どうしたんだ?」
「おねえのだよ」
「M(長女) の?」
「そうだよ」
長女と次女の歳の差は11歳。
ということは、11年前に僕は、この晴れ着を見ているということなのですね。
記憶にないということが、無頓着オヤジを証明しています。
「おめでとう」
それくらいの言葉は、僕にだって、かけてあげることができました。
思えば、これで全31年間の親としての子育ての役目を終えたことになります。
次女はまだ学生ですから、もうしばらくは手がかかりそうですが、それでも節目として3人が三様の大人の階段を上り出しました。
「次は、誰が着るんだ?」
「もう、いないんじゃないの」
現在、長女と長男のところにいる孫2人は、どちらも男の子です。
まだ女の子の孫はいません。
「分からないじゃないか、将来、お前の娘が着るかもしれないし」
そう言いかけた時には、すでに次女は階下へ降りて行ってしまいました。
早々に着替えて、友だちの待つパーティー会場へ行くのだといいます。
まっ、いっか!
未来は誰にも分からないのだから……。
それでも、まだ見ぬ孫娘の晴れ着姿を想像してしまいます。
オヤジとしては無頓着でしたが、ジイジとしては興味津々なのであります。
Posted by 小暮 淳 at 11:44│Comments(0)
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