2021年02月14日
ハナシのハナシ
いつまでも若々しく生きる 「アンチエイジング」 に対して、ありのままに老いを受け入れる生き方を 「ウィズエイジング」 というのだそうです。
僕は還暦を迎えるにあたり、その数年前から髪を染めることを止め、老いにまかせた生き方をすることにしました。
結果、大変、楽になりました。
ありのままの自分をさらけ出す解放感は、残りの人生への指針にもなっています。
ところが精神的には楽になりましたが、老いにまかせていると、どうしても避けては通れない弊害もあります。
それは、“肉体の老化” です。
目や膝が、加齢とともに年々、悲鳴を上げ出しました。
目は老眼が進み、読み書きの際には眼鏡が手放せません。
また、ここに来て、突然、膝の関節が痛み出しました。
日によって痛みは異なりますが、寒い日は、足を引きずる始末です。
「じいさんになったね」
と娘に嫌味を言われれば、
「孫が2人もいるんだ、正真正銘のじいさんだよ」
と開き直ってしまいます。
いかん! いか~ん!
これは 「ウィズエイジング」 ではないぞ!
老いに寄り添っても、老いを加速させてしまっては、ダメじゃないか!
と、自分に活を入れて、鼓舞した矢先……
昨年の暮れに、ポロリと前歯が半分、欠け落ちました。
幸い、今はコロナ禍です。
マスクを取って、馬鹿笑いしない限りは、前歯がないことは、他人には分かりません。
ということで、放っておいたのであります。
(年内に行なった講演は、マスク着用だったのでセーフ!)
ところが今月になって、立て続けにテレビと動画の出演依頼が来ました。
しかも1本は、僕がリポーターとして番組を進行することに……
ということは、マスクを取って、カメラの前に立つことに……
それにしても収録までに、時間がありません。
間に合うのでしょうか?
いえいえ、躊躇は無用だ!
とばかりに、脱兎のごとく、歯医者に予約を入れ、その日のうちに診察をしてもらい、「かくかくしかじかの理由でして」 と事情を話すと、先生いわく、「差し歯が入るまで、10日は必要です」。
「10日……えーと、えーと、ぎりぎりセーフです。お願いします! 最短スピードで!」
で、なんとか先週末、前歯が入り、今週の収録に間に合いました。
“歯なし” の “話し” なんて、シャレにもなりませんものね。
わがままを聞いてくださった先生、ありがとうございました。
Posted by 小暮 淳 at 11:28│Comments(0)
│つれづれ