2021年06月24日
猿ヶ京温泉 「小野屋八景苑」②
<昔々、相俣村 (現・みなかみ町) には河童が棲んでいて、キュウリ畑を荒らしたり、いたずらをするので、村人たちは 「こらしめるために、ひっつかまえてくれるべ」 と話し合っていたんだと。そしたら、ある日、小野屋の婆さまが赤谷川で小豆を洗っていると、ザルに河童がひっかかったんだと>
【民話 「かっぱのくすり」 より】
昨日は群馬テレビのロケで、猿ヶ京温泉 (みなかみ町) へ行って来ました。
僕は、『ぐんま!トリビア図鑑』 という番組のスーパーバイザー (監修) をしています。
と同時に、ネタによっては、レポーター役を買って出ています。
今回のテーマは、「カッパ」。
県内各地に河童伝説は多々ありますが、「昔々、あるところに」 がほとんどで、場所が特定されている民話や伝説は、とても少ないのです。
その中で、“最も信憑性が高い” のが、猿ヶ京温泉に伝わる、この 「かっぱのくすり」 です。
だって、そのものズバリ! 捕獲者の屋号が伝わっているのですからッ!!
「小野屋」 とは、現在の旅館 「小野屋八景苑」 のことです。
そして、民話に登場する 「婆さま」 は、実在した小野家の先祖なのであります。
ということで、我が番組制作班は、入念な資料集めをし、現地に入り下見を兼ねたロケハン (ロケーションハンティング) を済ませ、満を持した態勢で、この日を迎えたのであります。
「この民話に登場するお婆さんは、いつ頃の方ですか?」
「カッパが教えてくれたという薬は、何代目まで作れたのですか?」
「薬の処方箋は、残っていますか?」
などなど、レポーターの僕と現当主の小野公雄さんとの一問一答のトークバトルを収録してきました。
そして撮影のラストは、お決まりの僕のヌードショー!?
いえいえ、入浴シーンの撮影です。
河童が捕獲されたという赤谷川は、現在は湖の底です。
その湖を見下ろすように 「小野屋八景苑」 は建っています。
そして露天風呂には、伝説の河童の像がたたずんでいます。
「小暮さんは、やっぱり入浴シーンが似合いますね」
とディレクター。
「一応、温泉ライターを名乗っているものですから」
と僕。
「小暮さん、湖の方を向いて、しばらく黙って眺めていてもらえますか」
とカメラマン。
さて、どんな番組に仕上がるのでしょうか?
オンエアは、7月13日(火) 21時~です。
乞う、ご期待!
Posted by 小暮 淳 at 11:08│Comments(0)
│温泉地・旅館