2021年06月30日
酒よ、おまえは悪くない
またもや悲惨な事故が起きてしまいました。
一昨日、千葉県八街市の路上で発生した交通事故です。
しかもこれ、ただの事故ではありません。
憎むべき “無差別テロ” です。
襲われたのは、集団下校中の小学校低学年生。
襲ったのは、大型トラックという鉄の塊です。
狙われたら、ひとたまりもありません。
気付いたとしても、防ぎようがありません。
ただただ怒りだけが込み上げてきます。
では、本当に “防ぎよう” がなかったのでしょうか?
似たような児童の登下校中の交通事故が起こると、僕がまず疑問視するのは、「集団登下校」 の是非です。
まあ、時代が違うので一概には言えませんが、昔は集団登下校なんてありませんでした。
個々に登校し、個々に下校していました。
当時は、まだ交通量も少なく、犯罪の発生率も低かったからかもしれませんが……
いつ頃からでしょうか?
我が家の子どもたちは、すでに集団登下校をしてましたから、ここ20~30年前からということになりますね。
たぶん、一番の理由は “防犯” だと思います。
不審者に対して、一人より集団のほうが防御しやすいということです。
では、交通事故は、どうでしょう?
“防止” になっているでしょうか?
逆に、発生した場合は、今回の事故のように被害は拡大してしまうというマイナス面を持っています。
まして今回の事故では、通学路に歩道もガードレールもなかったといいます。
集団で、一列になって歩いていたら逃げようがありません。
もし、個々だったら逃げられたかもしれないのです。
さて、一夜明けて、新聞各紙には “飲酒運転” の見出しが大きく出ました。
「またしても!」 であります。
記事によれば、プロのドライバーでありながら、「(会社へ) 帰る途中に酒を飲んだ」 と供述しているとのこと。
言語道断で、開いた口がふさがりません!
そして、怒りにふるえます!
「お前のようなヤツがいるから、酒が悪者にされるんだよ」
と……
酒をこよなく愛する者にとって、誤った飲酒をする者たちを許すわけにはいきません。
「酒が悪いんじゃない! 酒が事故を起こしたんでも、人を轢いたんでもないんだよ! 酒のせいにするんじゃない!」
と怒り心頭になります。
酒は刃物と同じです。
刃物も上手に使えば、料理や芸術や人間の生活を豊かにする素晴らしい道具です。
酒だって同じです。
仲良く付き合えば、こんなにも人生を豊かにしてくれる “相棒” はいません。
その相棒が、“交通事故を引き起こした” と思われるのが、ただただ悔しいのです。
悪いのは、酒じゃない!
酒も刃物も、悪用した者が悪いのです。
お願いだから、酒を悪く言うのだけはやめてください。
交通事故ゼロの世の中を夢見ています。
亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 合掌
Posted by 小暮 淳 at 10:18│Comments(0)
│つれづれ