2021年07月25日
当て逃げ犯に告ぐ、今すぐ出頭せよ!
<昔、動物が農耕地を荒らすので、人々は土手をつくり、入り込まぬようにして互いの生活を守りました。でも今は違う。そういった努力をせず、少しでも人間に被害があると相手が悪いものと決め付けて、大げさに騒ぎ、果てには殺してしまう。>
(当ブログの2020年5月24日 「鳥獣人戯画 ~世紀の対決【完】」 より)
先日の地元紙に、こんな記事が載っていました。
<19日午後9時50分ごろ、安中市板鼻の市道で、自転車に乗っていた富岡市職員、Sさん(46)が、道路に飛び出してきたイノシシと衝突した。Sさんは病院に搬送されたが左脚の骨を折る重傷を負った。>
Sさんは、さぞかし驚かれたことでしょうね。
いえいえ、イノシシだって驚いたに違いありません。
たぶん、イノシシもケガを負っているはずです。
でも新聞では、こう報道されています。
<イノシシは体長約1メートルで、現場から逃げ去ったという。>
ということは、Sさんよりはケガの度合いは軽いようです。
しかも、“逃げ去って” います。
この時点で、イノシシは、
●報告義務違反=3ヶ月の懲役または5万円以下の罰金
に値します。
しかも、Sさんはケガを負っています。
ということは、
●救護義務違反=5年以下の懲役または50万円以下の罰金
を科せられることになります。
でも、これは加害者が人間の場合の法律です。
動物に対しては、さらに重い “射殺” が待っていることでしょう。
だから、一刻も早く出頭して欲しいのです。
そうすれば、射殺だけは免れるかもしれません。
近年、野生動物による被害が増えています。
田畑や家畜に対しての被害にとどまらず、人間に対しての殺傷、殺害事件まで発生するようになりました。
でも動物たちに、人間社会の法律は通用しません。
懲役も罰金もないのです。
発見され次第、極刑あるのみです。
だから、もう一度、言います。
「今すぐ出頭せよ!」
動物とは仲良く暮らしていきたいものですね。
Posted by 小暮 淳 at 11:35│Comments(0)
│つれづれ