2021年08月29日
欲張りな講演
先日、ブログでも報告しましたが、このコロナ禍、しかも緊急事態宣言下でも講演会を行ってきました。
(2021年8月25日 「不要不急なれど必要火急なり」 参照)
リモートを除けば、昨年暮れに相間川温泉 (高崎市) で開催された 「温泉サミット」 以来ですから、対面式の講演は約8ヶ月ぶりのことでした。
ところが、どうしたことでしょうか?
ここにきて、毎月のように講演依頼が入って来ています。
すでに年内だけで、10回以上が予定されています。
そして、それらすべてが現在のところ、中止または延期の連絡はありません。
昨年は、予定されていた講演会が軒並み中止となったことを鑑みると、ちょっと戸惑ってしまいます。
なぜ、ここに来て、急に講演を再開したのでしょうか?
市井の民は、“コロナ慣れ” をしてしまったのでしょうか?
それともオリンピック・パラリンピックの開催効果でしょうか?
たぶん、ワクチン接種の安心感からなんでしょうね。
昨年のように、すべて中止しても一向にコロナの感染者は減りませんもの。
だったら安全・安心を徹底した上で、開催したほうが、よっぽど精神衛生上、よろしいのではないか?
という、各主催者たちの苦肉の結論のようにも思われます。
さて、依頼されている講演内容ですが、その7割は 「温泉」 がテーマです。
残り3割が、近年本を出版したことから 「民話」 や 「伝説」 についての講話となります。
依頼者は、さまざまです。
企業だったり団体だったり、でも一番多いのは市町村の自治体からです。
なかには毎年、恒例のように開催してくださる自治体もあります。
その場合、困るのは講演のテーマです。
「前回は “温泉” でしたので、今回は “民話” でお願いします」
といった具合に変わるのですが、これが3回目以上になると、担当者も困ってしまうようです。
「今年も、また、ご講演をお願いできませんでしょうか?」
「ええ、それは結構ですが、今回は “温泉” でしょうか? “民話” でしょうか?」
なんていう会話がされるわけです。
たいがいは、そのどちらかを依頼されるのですが、今回、某公民館の館長から思わぬ提案がありました。
「先生は、群馬県の地酒大使もなさっておられますよね。でしたら今回は、ぜひ、“地酒” をテーマにしたご講演を……」
なんていう無茶ぶりをされてしまいました。
これには、困りました。
いくら 「ぐんまの地酒大使」 に任命されているからって、地酒について2時間も話せるほどの知識は、まだ僕は持ち合わせていませんもの。
「いや~、地酒の話は、本を出版してからにしていただけませんか?」
と丁重に、お断りしたものの、先方は引きません。
「そこをなんとか、お願いします。そうだ! でしたら地酒の話もしつつ、温泉や民話の話もしていただくというのは、いかがでしょう!?」
ということで、なななんと!
付いた演題は、『群馬の地酒と民話と温泉めぐり』。
なんとも欲張りな内容です。
でも、ありがたい話であります。
依然、収束が見えない、このコロナ禍です。
少しでも僕の話を聞いて、行った気になって、ストレスが発散できるなら、喜んでお話ししたいと思います。
Posted by 小暮 淳 at 12:27│Comments(0)
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