2021年12月17日
ギンギンで行こう!
みなさんは、子どもの頃に遊んだ 「片足跳び」 のことを何といいますか?
僕は10代の終わりに東京へ出るまで、一般的に 「ケンケン」 と言われていることを知りませんでした。
僕が生まれ育った前橋旧市街地の町では、誰もが 「ギンギン」 と呼んでいたからです。
昨晩、久しぶりに、いつものたまり場に行き、常連客らと酒を酌み交わしてきました。
いつしか話題は、群馬の方言になり、「使う」 「使わない」 の論争で大いに盛り上がりました。
そんな中、同じ前橋市に生まれ育ちながら、完全に四面楚歌になってしまった言葉があります。
それが 「ギンギン」 です。
僕は、ただ単に、群馬の方言だと思っていただけに、ショックは隠せません。
一夜明けて、「片足跳び」 の方言について調べてみることにしました。
まず、誰もが知っている (僕は大人になるまで知りませんでしたが) 「ケンケン」 ですが、そもそもは近畿地方の方言だったようです。
それが全国に広がり、現在では最も使われている共通語になりました。
では、「ケンケン」 とは?
語源は 「蹇蹇」 で、意味は、①忠義を尽くす ②悩み苦しむ。
転じて、不自由な状態で苦しむこと。
現在では差別用語とされている “びっこ” のことを指しているようです。
一方、広く分布している 「片足跳び」 の方言として、「チンガラ系」 というのがあるそうです。
チンチンガモガモ、チンガラコ、チンギリ、チンガラポッチャ、チンチンコロ……など。
意味は、「片足を上げる」 ことで、犬芸の 「ちんちん」 もここからきているようです。
で、問題は 「ギンギン」 です。
ネットで検索しても、どこにも見当たりません。
もしかして、これって僕が生まれ育った町内だけの “局地的方言” なのでしょうか?
実は昨晩、僕のほかに一人だけ、「ギンギン」 を知っている人がいました。
僕よりも年上の男性でしたが、出身を訊くと、R町だといいます。
僕が育ったK町の隣の隣町です。
こうなるとキーパーソンとなるのは、“隣町” の住民ということになります。
いずれ隣町の住民を探し当て、真偽を問いたいと思います。
いずれにしても、局地的方言であることには違いないようであります。
Posted by 小暮 淳 at 12:04│Comments(0)
│つれづれ