2022年01月31日
ジンタの響きに太郎も踊る
♪ むかしむかし うらしまは たすけたカメにつれられて……
泣けた、泣けた!
なぜか知らないが、ジンタの響きに胸の奥がジーンと熱くなり、感極まってしまいました。
古き良き昭和の光景に、誰もが酔いしれたひと時でした。
昨年の1月から始まった 「神社かみしばい」。
地元伊勢崎市の民話を題材に、伊勢崎神社で開催している街頭紙芝居です。
『いせさき宮子の浦島太郎』
●作/小暮淳 (フリーライター)
●画/須賀りす (画家・イラストレーター)
●演/石原之壽 (いしはらのことぶき・壽ちんどん宣伝社)
海のない群馬県で、なぜ、浦島太郎伝説が?
そんな謎学をはらんだ紙芝居の上演一周年を記念して、昨日はスペシャルイベントが開催されました。
「高崎チンドン俱楽部」 のみなさんが、お祝いに駆けつけてくださいました!
チンドン太鼓、ゴロス(大太鼓)、クラリネット、サックス……
ちょんまげ姿のお侍さんに、色鮮やかな着物に身を包んだ町娘たち。
ジンタッタ、ジンタッタ……
と軽やかなジンタのリズムを刻みながら登場です。
まずはチンドン屋といえば、この曲。
定番の 「竹と雀」、通称 「たけす」 がオープニング。
その後、会場の子どもたちのために 「アンパンマン」 や 「ドラえもん」 などのアニメソングを演奏。
最後は座長の口上で、『いせさき宮子の浦島太郎』 一周年への祝いのお言葉をいただき、エンディングでは、なんと! サプライズで童謡 「浦島太郎」 を演奏してくださいました。
うる、るうるうるうる……
もうダメです。
哀愁に満ちていて、もの悲しくもあり、童謡が童謡として聴こえてきません。
すごい! 凄すぎる!
これぞ日本が誇る昭和の伝統演芸じゃーーーーっ!!
会場には、親子連れにまざって、おじいちゃんとお孫さんの姿もちらほら。
昭和を知らない若いカップルは、初めて見るチンドン演奏を食い入るように見ていました。
ご来場された、たくさんのみなさん、お寒い中、本当にありがとうございました。
今年は新作紙芝居も上演いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。
※次回の上演は、2月19日・20日の予定です。
※昨日の様子は、今日の上毛新聞に掲載されました。
Posted by 小暮 淳 at 10:57│Comments(0)
│神社かみしばい