2022年03月11日
ロボットがやって来た!
「ロボット、ドロップ、ロケット」 って、続けて3回言ってみて?
子どもの頃に流行った早口言葉です。
けっこう難しいんですよ。
みなさんも言ってみてください。
大人になっても舌を噛んでしまいます。
これって、語呂が似ているだけじゃないんですね。
みんな、昭和の子どもの “あこがれ” だったんです。
ロボットはもちろん、「鉄腕アトム」 に 「鉄人28号」。
ドロップは、「サクマのドロップ」 です。
当時、缶入りのドロップは高級品でした。
そして、ロケットといえば、「アポロ11号」。
昭和44(1969)年、アメリカが打ち上げたロケットが人類初の月面着陸に成功しました。
あれから半世紀……
子どもたちのあこがれだった “三種の早口言葉” は、だいぶ身近なものになりました。
今どき、「ドロップあげるよ」 と言って、付いて来る子どもはいませんし、ロケットもお金さえ出せば民間人でも宇宙へ行ける時代になりました。
ではロボットは?
先日、某外食チェーン店へ行った時のことです。
テーブルに置かれたタブレットで、メニューをタッチして送信。
ここまでは、ほかのファミレスでも経験済みですからスムーズに操作ができました。
すると、しばらくして……
ファンファンファンと音がします。
音がする方向を見ると、なにやら機械のような箱型の物体が厨房から出できて、客席と客席の間を上手にすり抜けながら、こっちへやって来ました。
ロボットです!
といってもスターウォーズのC‐3POのような人型ではありません。
どちらかといえば、R2‐D2タイプの配膳ロボットでした。
僕の席の前でピタリと止まり、料理を取るように指示します。
料理を取り終わると、「頭をなでてください」 といいます。
たぶん、これが配膳終了の合図なんですね。
指示通り、丸い頭をなでてやると、“配膳ロボ” は、また動き出しました。
来た時とは違うルートで、人や壁に当たることなく、これまた上手に厨房の中へ消えて行きました。
これは、スゴイ!
21世紀は、ついに、ここまで来たのか!
ますます、人間は要らなくなってしまうなぁ……
なんて思っていたら、今度は店員がやって来ました。
何をするのだろうか?
と、けげんな顔で見ていると、無言でテーブルの上に伝票を置いて行きました。
「えっ、そこは手動なんかい!」
思わず心の中で、ツッコミを入れさせていただきました。
惜しいな~、そこもデジタルで処理して欲しかったですね。
僕らが子どもの頃に夢見ていた21世紀の世界……
あと半世紀経つと、想像以上の世の中になっているんでしょうね。
ま、その頃には、いませんけれどね。
Posted by 小暮 淳 at 12:38│Comments(0)
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