2022年10月28日
3つの誓い
先日、干支でひと回り下の友人と、会食をしました。
ひと回り下ですから、彼は50代前半であります。
僕から見たら、若い!
でも世間から見たら、決して若くない!
さらに若者から見たら、完全にオッサンであります。
そんな彼の目下の悩みは、肉体の老化のようであります。
「ついに、僕にも “ハメマラの恐怖” がやって来ました」
と、嘆き悲しむのであります。
ハメマラとは?
このブログでも、たびたび触れているので、もうご存じの人が多いと思いますが、俗にいう男性の老化順序です。
40代に歯、50代に目、60代に男性器 (性欲) が衰えるといわれています。
が、これには個人差があるようです。
ちなみに僕は、“メマラハ” の順で、現在は歯の老化に悩んでいます。
「僕もなんです。目の次は、あっちですね。いま完全にダメです。どうしたらいいんですか?」
どうしらいいんですか?
と言われても、僕は医者じゃありませんし、克服した人生の先輩でもありません。
ただ肉体のおもむくままに、それを素直に受け入れて生きているだけですからね。
返答のしようがありません。
苦肉の果てに出た言葉は、
「もう、あっちは、いいじゃん。キミも肉体から精神の時代に入ったということよ」
そうなんです!
加齢にメリットがあるとすれば、それは “精神の充実” にほかなりません。
肉体、体力の衰えを補うべく、心は、より高みを目指すのです。
だから僕は彼に、言ってやりました。
「歳をとることは、悪いことばかりじゃないぞ!」
僕の場合、今思えば40~50代が、精神的に一番きつかった時期でした。
例えるならば、中古の軽トラックに重量オーバーの荷物を積んで、急坂を無理やり上ろうとしている感じ。
有り体に言えば、まったく余裕がなかったのです。
プラス、それに男としてのプライドまで積載しているのですから、ニッチモサッチモ動きません。
オーバーヒート状態が、長い間続きました。
それが還暦過ぎたら、どうしたことでしょう!
急に、軽くなったのです。
目の前の道も、平坦に見えるようになりました。
いい具合に気が抜けたのですね。
これは、人生のチャンス到来かも?
と僕は、それまでの人生を否定する 「3つの誓い」 を立てました。
①ムキにならない
②できる事だけする
③生き急がない
それまでの僕は、この誓いの真逆の生き方をしていたのです。
負けず嫌いで、すぐムキになって、大風呂敷を広げ、実力以上の事にも手を出して、先へ先へと生き急いでいました。
もう、や~めた!
と思えたのは、60年以上生きてからのことでした。
いま、やっと僕にも、平穏な人生が訪れました。
Posted by 小暮 淳 at 12:04│Comments(0)
│つれづれ