2023年01月03日
新春放談もゲゲゲのゲ
「『ゲゲゲの七か条』 って、いいね。ジュンちゃん、そのものじゃねーか!」
僕はかれこれ35年間も毎年1月2日に、先生のお宅に新年のあいさつに伺っています。
先生とは、このブログでもすでにお馴染みの絵本作家で木彫家の野村たかあきさんであります。
毎月、伊勢崎神社で開催している 「神社かみしばい」 に、『焼きまんじゅうろう 旅すがた』 という創作紙芝居シリーズを無償で提供してくださっている、心優しい先生なのであります。
僕が先生に出会ったのは、まだ海のものとも山のものとも、何がしたいのかも分からず、ただ尖っているだけのフリーターをしていた20代後半の若造でした。
物を書き出したのも、それ以降ですから、いわば “人生の師” といっても過言ではない存在です。
そんな先生が、恒例の新春放談で第一声に放ったのが 「ゲゲゲの七か条」 についてでした。
「ゲゲゲの七か条」 とは、漫画家の故・水木しげる先生が残されたありがたいお言葉であります。
“ゲゲゲ” としたのは僕の勝手でして、正確には 「幸福の七か条 (幸せになるための知恵)」 とタイトルが付いています。
この言葉を僕は自分に戒めるべく、毎年大晦日のブログにアップしています。
※(2022年12月31日の 「今年も最後はゲゲゲのゲ」 参照)
先生は時々、僕のブログを読んでくださっているようです。
「いえ、まだまだです。そうなれるように心がけているつもりですが……」
「いやいや、“好きの力を信じて、自分の楽しさを追求している” と思うよ」
「そう言っていただけると嬉しいですが、“才能と収入は別で、努力は人を裏切ります” からね」
「ハハハ(笑)、だから、いいんじゃないか!」
そして先生は、こんなことも言いました。
「最後の第七条が、いいよね。グッと胸に来たよ。そう、ありたいと思うもの」
いよいよ、希望の年2023年がスタートしました。
僕も今年は第七条を胸に秘めながら、“しないではいられないことをし続けたい” と思います。
ということで、くどいようではありますが、年頭所感の代わりに 「ゲゲゲの七か条」 を、ご一緒に唱和したいと思います。
<第一条>
成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
<第二条>
しないではいられないことをし続けなさい。
<第三条>
他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追求すべし。
<第四条>
好きの力を信じる。
<第五条>
才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
<第六条>
怠け者になりなさい。
<第七条>
目には見えない世界を信じる。
Posted by 小暮 淳 at 12:45│Comments(0)
│つれづれ