2023年03月27日
趣味と実益
質問です。
あなたは今の仕事を、なぜ選びましたか?
①好きだから ②得意だから ③たまたま ④仕方なく
僕の場合、ライターという職業にたどり着いたのは、①~④すべてだったんです。
家庭の事情で “仕方なく” 勤めた会社が、“たまたま” 出版関係でした。
でも、子どもの頃から文章を書くことは “好きだった” ので、取材を続けるうちに “得意なこと” になりました。
どんな理由で仕事を選び、どんな職業に就くかは人それぞれでしょうが、一つだけハッキリしていることがあります。
それは、“嫌いなこと” “苦手なこと” は、はなから選択肢には入っていないということです。
スポーツが苦手な人はアスリートにはならないし、動物が嫌いな人が飼育員になることはありません。
“仕方なく” “たまたま” だった人も、多かれ少なかれ、どちらかと言えば “好き” な世界を選んでいるのだと思います。
「好きこそものの上手なれ」
といいますが、趣味が仕事にできる人は、稀です。
「小暮さんは、いいですね。好きなことが仕事で」
と言う人がいますが、誤解です。
前述のように、“仕方なく” “たまたま” 選んだ仕事が、“好きなこと” で “得意になれた” だけです。
だから、仕事を趣味にしてしまった僕は、仕事以外に趣味を持っている人が、大変うらやましく思います。
温泉へ行っても、山を歩いても、酒を呑んでも……
みんな仕事になってしまうわけですからね。
今、僕が一番欲しいものは、仕事にならない趣味です(笑)。
さて、僕のようなフリーランスは別として、一般の勤め人には定年退職があります。
いわば、強制的に仕事を取り上げられてしまうわけです。
僕と同世代の人たちは、再雇用を選んだ予備軍も含め、現実問題として抱えています。
フリーランスからすれば、潤沢な資金があり、悠々自適の生活が送れて、うらやましい限りなのですが、どうも彼らの本音は違うようです。
「何をして過ごそうか?」
と、有り余る時間の訪れに、おびえているようです。
だから僕は提案します。
もう、“仕方なく” 働く必要がないのなら、“たまたま” の選択もやめ、“好きなこと” と “得意なこと” に専念した人生を送ったらいかがですか?
好きなことは、趣味となり、人生に潤いを与えてくれます。
得意なことは、実益を生み、身を助け、人を助けます。
そこまで考えて、ため息が出ました。
やっぱり、うらやまし~い!
でも、僕は宣言します。
生涯現役を貫くぞ!
(負け惜しみかもしれないけど)
Posted by 小暮 淳 at 12:17│Comments(0)
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