2023年06月05日
草津温泉 「新潟屋旅館」
温泉好きは、いい宿を知っています。
週末、草津温泉の 「新潟屋旅館」 に泊まって来ました。
僕は今までに、群馬県内の温泉地を取材した本を9冊出版しています。
ということは、主だった温泉地からマニアックな秘湯の宿まで、ほぼほぼ網羅しているのですが、草津温泉に関する本は出版していません。
それは、なぜか?
答えは簡単です。
宿泊施設が多過ぎるからです。
基本、温泉地の全宿を取材します。
ので、もし草津温泉を従来の取材・編集方式で出版すると、上・中・下の3巻で収まりきるのか?
取材期間は、いったい何年かかるのか?
そんな出版社と著者の勝手な都合から、予定は未定となっています。
でも、天下の草津温泉ですからね。
著書は出版していなくても、新聞や雑誌の取材やカルチャセンターの温泉講座などでは、たびたび訪れています。
ですから、一般の観光客よりかは詳しいと思います。
でも、今までに訪れているのは、やっぱり名の通った有名旅館ばかりなんですね。
ですから正直、「新潟屋旅館」 の名前を告げられた時は、お恥ずかしい話、知りませんでした。
そんな路地裏にある小さな名旅館を指名して、僕を草津温泉まで呼び出してくれたのは、温泉フォンの集まり 「M会」 の面々です。
彼ら彼女ら5人は全員、温泉ソムリエの資格を持っています。
年齢は30~60代と幅広く、在住も群馬、埼玉、東京、神奈川と様々です。
フェイスブックでつながり、年に何回かオフ会を開いているとのこと。
今回、僕はゲスト枠で呼んでいただきました。
(僕は温泉ソムリエの資格は持っていません)
午後3時、宿に集合。
まずは、内風呂で汗を流しました。
小さいながら、よくできた浴槽でした。
湯口から湯尻までの “湯の道” が、一本の筋となって流れています。
「美しい!」
とさえ、思いました。
源泉は、名湯 「湯畑源泉」。
となれば、熱い!
ガツンと羽交い絞めされて、キーンと脳天に突き上げるようなマッチョな感覚が、刺激的です。
強度の酸性泉ですから、ものの2~3分で手の指先がシワシワになりました。
「カンパーイ!」
午後4時前。
夕食の前の “0次会” がスタートしました。
早々、テンションマックスで濃厚な温泉談議が始まりました。
最初は彼ら彼女らの熱いトークを感心しながら聞いていましたが、やがて僕も参戦。
すると今度は、質問攻めにあいます。
それを返すと、次の質問と、温泉問答が止まりません。
彼ら彼女らの温泉愛は尽きることがなく、延々と続き、夕食をまたぎ、二次会へ。
気が付けば、午前様でした。
特筆すべきは、宿の料理がおいしかったこと!
あのリーズナブルな料金で、この料理はスゴイ!
夕げの膳は、数えたら18品もありましからね。
湯よし、宿よし、料理よし。
さらに、ご主人と女将さんの人柄の好さにも癒されました。
大変お世話になりました。
そして、M会のみなさん、ありがとうございました。
たいへん楽しい夜でした。
また、呼んでくださいね。
Posted by 小暮 淳 at 11:42│Comments(0)
│温泉地・旅館