2024年01月06日
新春講演会 ~町中華の主人になりたい~
ありがたいことです。
松の内も明けぬうちに仕事ができる喜び。
昨日は高崎市内の公民会で、今年最初の講演を行ってきました。
もうかれこれ15年も講演活動を続けています。
ライターなのに、なぜ?
不思議に思う人もいるかもしれませんね。
ふつう講演会というと講師は、大学教授や起業家、タレントや芸能人の方々が多いと思います。
作家などの文筆業の方も稀にいますが、文学賞などの受賞経歴のある著名な人たちです。
では、なぜ地方のライターごときが講演活動を続けているのでしょうか?
もちろん依頼があるからなのですが、受ける僕にも理由があります。
それは、町中華の主人にあこがれているから。
なんのこっちゃって?
ごめんなさい、分かりづらかったですね。
要は、料理を作る人と食べる人が、互いに顔を合わせる関係ということです。
「ありがとうございました」
「ごちそうさまでした」
何度か訪れれば、
「毎度、どうも」
「おいしかったです」
さらに常連になれば、
「最近、どう? 忙しそうじゃない?」
「ええ、仕事がきつくてきつくて。でもオヤジさんの料理食べて元気がでました!」
なんてね。
これって、僕の理想形なんです。
作る人と受け取る人の “顔” が見える関係にあこがれ続けてきました。
だからライターにとって講演会は、それを叶えてくれる唯一の場所なんです。
「テレビ、見ました」
「連載、読んでます」
「本にサインしていただけますか?」
これらの受講者の声は、町中華の客の 「ごちそうさま」 「おいしかった」 に値します。
昨日も一人、常連客(?)が来ました。
年配の男性です。
昨年から連続3回も僕の講演を聴講しています。
僕が次どこで講演をのするのか?
その情報をつかんでいることにも感心します。
「いつもありがとうございます」
「いえ」
「今日も同じ話ですよ」
「いいんです」
まさに、この会話って、毎回、チャーハンと餃子を注文する常連客と店主の関係です。
“いつもの味” を食べに来ています。
でも、それが僕の活力になっています。
「私の話を聴くのは、今日が初めてではないという人?」
壇上から訪ねると、昨日も数人が手を挙げてくださいました。
まだ常連客(?)ではないけど、再度来店(?)してくださった人たちです。
うれしいですね。
だって一度食べて、おいしくなかったら二度とその店には行きませんものね。
「毎度ありがとうございます」
今年もすでに講演会の日程が、いくつも入っています。
「またのご来店をお待ちしております」
Posted by 小暮 淳 at 11:46│Comments(0)
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