2024年05月19日
チャリンポのすすめ
【チャリンポ】
婦人用自転車 (ママチャリ) に乗って、ゆっくりとペダルを漕ぎながら散歩するように目的もなく、ただ町を散策すること。 (と僕が命名しました)
以前にも書きましたが、僕は自動車での移動が苦手です。
運転することは嫌いではないのですが、点 と点 (出発地~到着地) を結ぶだけの移動手段であることに、物足りなさを感じてしまいます。
もっと景色が見たい! もっと寄り道がしたい! もっと町の様子が知りたい!
という欲求から、仕事と悪天候時以外は、自転車で移動することにしています。
なので僕にとって自転車は、消耗品です。
もう何十台と乗りつぶしています。
過去には、スポーツタイプの自転車に乗って、颯爽と町を駆け抜けたこともあったんですけどね。
でもスピードが出ると、いけません。
景色を見過ごしてしまうのです。
「あっ、今の何? 気になる!」 と思っても、スーッと通り過ぎてしまいます。
それが、チャリンポならば、キュッとブレーキをかけるだけで、一旦停止することができます。
住宅地では、変わった名字を探しながら “表札めぐり” も楽しめます。
現在、愛用中のママチャリは、2年前に次女から譲り受けました。
いわゆる “お上がり” です。
彼女が独立して、この家から出て行くときに、譲渡されました。
「だいぶ、ボロだよ」
「大丈夫、修理するから」
タイヤもチューブもベルもワイヤーの類いも、カスタマイズして、新品同様に仕立て上げました。
あれから2年、僕との息もピッタリで、市内10キロ以内なら、どこへでも一緒に行きます。
たとえば、映画館。
直線距離なら20分もあれば、たどり着く場所です。
でも、2時間前に家を出ます。
映画館は、我が家から北にありますが、あえて東や西に進路をとります。
先日は東に向かって、ペダルを漕ぎました。
まずは、公民館に立ち寄ります。
公民館の中には図書室があり、そこで新聞を閲覧。
コンビニで、缶コーヒーを買って、一服。
川沿いのサイクルロードをゆっくりと走り、犬の散歩をしている人と立ち話。
住宅街に入り込むと、庭先で洗車をしている人がいます。
道を訊くふりをして、声をかけます。
中心市街地に入ると、広場でイベントを開催していました。
立ち止まって見ていると、
「あれ、小暮さん?」
なんて、関係者から声をかけられました。
知り合いだったんですね。
「何しているの?」
「映画を観に行く途中なんだ」
「時間あるなら寄ってってください」
なーんて、予期せぬ出会いもあったりして、チャリンポの旅は飽きることがありません。
いかがです?
みなさんも、歩く速さで自転車を漕いでみませんか?
Posted by 小暮 淳 at 13:09│Comments(0)
│つれづれ