2024年05月21日
あこがれのセカンドライフ
「再雇用はダメよ」
「ダメなの?」
「ダメ、ダメ! 再就職ならいいけど」
さる会合でのこと。
隣の席の男性2人の会話が気になり、聞き耳を立ててしまいました。
2人は60代前半と70代後半。
ともに自営業者です。
どうも、定年退職後のサラリーマンについて話しているようです。
定年後も同じ会社に残るのか、新しい仕事を探して再就職の道を選ぶのか。
最後、2人の意見は、同じところにまとまりました。
再雇用は、守り。
再就職は、攻め。
「人生、守りに入ったらおしまいよ」
「無駄に執行猶予を延ばしているだけだからな」
そう言われてみれば、僕のまわりの同級生や知人たちも、2つに分かれています。
大多数は、そのまま会社に残って、今までと変わらない人生を送っています。
一方、さっさと退職して、新たに資格を取って、第二の人生を歩み出した人もいます。
趣味だった世界を極めるために、起業した人もいます。
確かに、前者は現状維持を続けていますから “守り” です。
なるほど後者は、人生に再度チャレンジしているわけですから “攻め” ています。
どちらが正解、なんてことは言えません。
その人の人生ですからね。
幸せの価値観だって、人それぞれです。
はたと思いました。
自分は、転職を考えたことがあっただろうか?
ありません。
というのも、今の仕事に消去法でたどり着いたからです。
あれもダメ、それもダメ、これもダメ……
いくつもの仕事にチャレンジしたけど、悲しいかな結局、ライターという仕事しか身に付き、続けられるものがなかったのです。
ああ、あこがれのセカンドライフ!
第二の人生を選べる人が、うらやましい!
Posted by 小暮 淳 at 11:49│Comments(0)
│つれづれ