小暮淳の源泉ひとりじめ

　最近、バカ笑いしましたか？
　僕は過日、久しぶりに腹がよじれるほど、笑い転げました。
　今でも思い出すたびに、笑いが止まりません。


　Ｋ君は、ディスカウントストアの 「ドン・キホーテ」 で買い物をして家に帰ると、財布がなくなっていることに気づきました。
　財布の中には、現金のほか、カード類が入っています。
　あわてて銀行及びカード会社に連絡をして、手続きをとりました。

　同時に、「ドン・キホーテ」 にも連絡したといいます。
　すると……


　「ドン・キホーテ」 の店員は、親身になって探してくれ、防犯カメラのチェックまでしてくれました。
　すると……

　な、な、なんと！
　カメラの映像の中には、Ｋ君らしき人物の後を、付け回すように歩く外国人の姿が映っていたといいます。
　「この男が、犯人だ！」
　Ｋ君は、直感で思いました。

　ただ、この映像だけで、犯人を追及することは不可能のようです。

　もう、あきらめるしかない……
　と思い始めていた数日後のこと。
　ひょんなところから財布が出てきたといいます。


　なんと、自宅のクローゼットの中でした。
　Ｋ君は、「ドン・キホーテ」 で買い物をした後、ちゃんと自宅まで財布と一緒に帰っていたのです。
　紛失したのは、帰宅後だったのです。


　「良かったじゃない」
　と僕は、Ｋ君に言いました。
　すると彼は、怪訝な顔をして、スマホの画面を見せてくれました。

　「嫁から、こんなラインが届きました」
　そこには、こんな文言が書かれていました。


　≪このボケ！　ドンキの外国人に謝れ！≫


　「ドンキの外国人」
　というキーワードが、僕のツボに刺さったまま、今現在も抜けません。
　「ドンキの外国人」
　って、どんな風貌なのだろうか？

　背の高い西洋人？　浅黒い東南アジア人？　それとも彫の深い中近東人？
　想像するだけで、笑えます。
　「ドンキの外国人」
　と言われてしまった、その人は、いい迷惑であります。


　ドンキの外国人に謝れ！

　奥さんのラインは、正しいと思います。