2024年07月21日
一番涼しい夏
アツイ! 暑すぎる!
今日は昨日より暑くなるといいます。
明日は、さらに今日より暑くなる予報です。
もう限界です。
一歩も外へ出られません。
これを “夏” と呼ぶのでしょうか?
いや、これは、すでに災害です。
ならば避難が必要です。
で、どこへ逃げればいいんでしょうか?
なんてグチと弱音を吐いていたら、知り合いの男性から意味不明な言葉を投げかけられました。
「小暮さん、今年の夏が一番涼しい夏になるんですよ」
涼しい?
ちっとも涼しくはないのに、彼は、あえて “涼しい” という表現を使いました。
「どういう意味?」
「だから、来年以降の夏は、さらに暑さが加速するということですよ」
「だから?」
「一番涼しい今年の夏を、満喫して、記憶にとどめておいたたほうがいいですよ」
なんとも禅問答のような会話になってしまいましたが、想像すると恐ろしい時代になったものです。
「昭和は涼しかった」
「扇風機だけで、ひと夏過ごせたのだから」
という人たちがいますが、それって、ただ単に各家庭にエアコンがなかっただけなのでは?
でも、僕にも心当たりがあります。
「午前中の涼しいうちに、宿題を済ませちゃいなさい」
なんて、夏休みに母親から言われたものです。
「午後になると30℃を超える」
そんな意識が、子どもたちにもありました。
だから外出するときの必須アイテムは、つばの広い麦わら帽子。
「日射病にならないようにね」
まだ熱中症なんて言葉がなかった時代です。
あれから半世紀以上。
今の日本の夏は、朝から30℃を越えています。
そして日中は、35℃越えの猛暑です。
体温越えだって珍しくありません。
やっぱり、昭和の方が涼しかったはずです。
ということで調べてみました。
まず 「猛暑日」 という言葉ですが、気象庁が使い出したのは2007年からでした。
すでに平成には35℃越えの日があったことがわかります。
では、いつから日本は猛暑になったのでしょうか?
調べてみると、これがビックリ!
1980年以前には35℃越えの日は、ほとんど見当たりませんでした。
その後、80年代になると、ひと夏に数日、猛暑日が記録されています。
そして1990年を境に、一気に猛暑日の数は増えていきます。
平成になった途端、日本は急激に暑くなったことがわかります。
やっぱり、昭和は涼しかったのであります。
ああ、昭和の夏に帰りた~い!
今年の夏が一番涼しいだなんて……
信じたくありませんが、やけに説得力のある言葉でした。
Posted by 小暮 淳 at 11:23│Comments(0)
│つれづれ