2024年07月23日
アメちゃんのごほうび
気温38℃
ウソだろー! 大丈夫かい!?
昨日、うだるような猛暑の中、高崎市北部の公民館へと向かいました。
僕のポンコツ車は、外気が35℃以上になると、途端にエアコンの効きが悪くなります。
汗だくになりながら、会場に到着。
シーーーーーン
灼熱の太陽を浴びた真昼間の駐車場には、一台も車は停まっていません。
「だよね。大丈夫かな?」
心配になりながら、建物に入りました。
キンキンに冷えた大会議室では、職員が開演の準備をしています。
「大丈夫ですか? この暑さ? 人、来ますかね?」
僕は恐る恐る訊きました。
だって、今回の聴講対象者は60歳以上の高齢者なんです。
万が一、熱中症で倒れられたりしたら……
さにあらず職員は言うのでした。
「はい、みなさん元気ですから来ますよ」
その通り、開演15分前には30人以上の老男女たちが集まりました。
『民話と伝説の舞台』
これが、演題です。
温泉ネタと並行して、著書と同タイトルの講演も行っています。
この日の講演は90分間。
途中、5分間の休憩をはさみます。
トイレと水分補給タイムです。
「先生、ごくろうさま。はい、これ」
休憩を終え、壇上に戻ろうとした時です。
一人の婦人が近寄ってきて、僕の手のひらに何かを無理やり握らせました。
あめ玉が3つ。
「あ、ありがとうございます。後で、いただきますね」
それから後半の45分。
講演を無事に終了して、演台の上の資料を片付けていると、今度は別の婦人がやって来ました。
「はい、先生」
手のひらには、やはり、あめ玉が3つ。
「先生の話に、泣いたり笑ったり、顔の筋肉が引きつっちゃったよ。あっという間で、とっても楽しかったですよ」
そのお礼が、このあめ玉だったようです。
関西のおばちゃんじゃあるまいし、なんで、あめ玉なんでしょうね。
しかも、3つ。
この地域特有の慣習なのでしょうか?
なんだかポッと心の隅っこが温かくなりました。
あめ玉を握りしめながら会場を後にしました。
Posted by 小暮 淳 at 10:28│Comments(0)
│講演・セミナー