2024年09月02日
愛と夢とヤル気のチャレンジャー
祝! 43‐43
メジャー史上初、同一シーズンで 「43本塁打、43盗塁」 という前人未到の偉業を成し遂げた大谷翔平。
ただただ、凄い! 凄すぎる! としか言葉が見つかりません。
野球オンチのお前が、今さら何を言っているんだ! と思われるかもしれませんが、にわかファンなりに応援しているんですよ。
それにしても、すごい!
何が凄いって、野球のことは分かりませんが、彼のメンタルの強さは超人以上です。
だって、スーパースターですよ。
スパースターって、期待通りで当然なのに、彼は常に期待以上、もしくは凡人が考える想像以上のことを成しえて、世界中の度肝を抜いてくるのです。
彼には、プレッシャーというものがないのでしょうか?
オリンピック選手でさえ、プレッシャーという魔物に翻弄されるというのに……
25年以上も昔のこと。
僕は、中学生を対象にした受験雑誌の編集に携わっていたことがありました。
この雑誌では、年に1回、特番として劇画を掲載していました。
テーマは受験に関するもので、僕が原作と脚本を担当し、作画はプロのイラストレーターが行っていました。
こんな劇画が掲載された年がありました。
タイトルは、「近未来戦士 COOLファイター」。
主人公は中学3年生の男子、大和学(やまと・まなぶ)。
相棒は幼なじみの女子、李麗美(り・れいみ)。
麗美は学力優秀ですが、学は部活に燃えるスポーツマンで、勉強は苦手。
麗美に 「同じ高校に行こう」 と言われた学は、受験勉強を開始します。
ところが……
受験生の敵、「スランプ大王」 ひきいる悪の手下たちが、学の勉強の邪魔をします。
そんな折、麗美が連れ去らわれ、学の前には最大の敵が現れます。
スランプ大王一の子分、「プレッシャーマン」 です。
ニガテ教科パンチ、内申蹴り、志望校プレッシャービームを浴び、難なく学も捕らわれてしまいます。
まあ、この後、ヒーローものお決まりのストーリーが展開するのですが、このときの決めゼリフが我ながら、今でも気に入っています。
地下室で体を縛られ、窮地に追い込まれた学と麗美。
その時、閃光が走り、光の中に老人が現れ、こう告げます。
「いいか、よく聞きたまえ。君たちは近未来戦士なのだ。今はただの受験生かもしれん。だが君たちには輝かしい未来が待っている。その未来をつくり出すのは今しかない。夢を見るがいい。そして愛し合うがいい。あきらめてはだめだ。そして闘うことじゃ。未来のために今この時を。さあ、行け! COOLファイターのチャレンジャーたちよ!!」
この言葉を受け、2人は変身します。
こんな長い、呪文のような口上を述べながら……
「常に冷静かつ沈着な洞察力と判断力を持ち、いかなる場合も己に与えられた使命に忠実に行動し、やがて訪れる輝かしい未来のために闘志を燃やす、愛と夢とヤル気のチャレンジャー 近未来戦士 COOLファイター!!!」
そうなんです。
今回、大谷翔平の偉業を目の当たりした時、僕は昔、自分が書いた劇画のラストシーンを思い浮かべていたのです。
冷静沈着、洞察力と判断力、与えられた使命に忠実に闘志を燃やす
まさに大谷翔平そのものだと思いませんか?
45‐45は目前です。
50‐50も夢じゃない!
行け! 近未来戦士のオオタニさん!
Posted by 小暮 淳 at 11:54│Comments(0)
│つれづれ