2024年10月14日
oh!マイゴッド
八百万というくらいですから、神様はいたるところに居ます。
「トイレの神様」 のように、特定の場所にいる神様。
「笑いの神様」 のように、個人に降臨する神様。
信じようと信じまいと、いつもどこかで神様は、一生懸命に真面目に生きている人たちを見守っています。
僕にも神様がいます。
それは 「取材の神様」。
今までに何度となく降臨して、奇跡を起こして窮地を救ってくださいました。
たとえば、伝説の舞台を探して、さる町の役場を訪ねた時のこと。
七不思議が伝わる寺院の場所を職員に尋ねたところ、
「あれ、住職なら今いましたよ。ほら、あの人ですよ」
とロビーにいた男性を指さしました。
その男性に取材の趣旨を話すと、
「だったら私の車の後をついて来てください。これから寺に帰りますから」
と案内してもらいました。
まさに 「取材の神様」 が降りてきた瞬間でした。
こんなこともありました。
さる神社の境内に、伝説に登場する動物の銅像があるというので訪ねた時のこと。
銅像はあるものの、由来等の説明版は見当たりません。
写真だけ撮って、帰ろうとしたときでした。
一人の老人が近寄ってきて、「何をしているのだ?」 と訊いてきました。
取材で訪れたことを説明すると、なんと老人は、「だったら、うちへ来い」 と言うのです。
話を聞けば、この老人は、この像の設立実行委員会の委員長だったのです。
この日は、偶然、神社の前を通ったといいます。
これまた 「取材の神様」 が降臨した瞬間でした。
先週、またまた神様が降臨しました。
伝説の “石” を探して、さる神社を訪ねました。
資料によれば、その “石” は、今も神社にあると記述されているのです。
ところが、境内を探しても、そのような石も案内板も見当たりません。
運よく、数人の氏子らしき人たちがいました。
たまたま併設されている公民館の清掃活動に来ていたようです。
「その石なら、〇〇さんちにあるよ」
一人の男性が教えてくれました。
「ここには、ないんですか?」
「〇〇さんちの庭に、埋もれているよ」
道を教えてもらい、〇〇さん宅を訪ねてみると、確かに庭の隅に、ひっそりと石が埋まっていました。
「この石が見たいなんて訪ねてきた人は、初めてですよ(笑)」
と住民も驚いていましたが、話を聞くと、謎は解けました。
昔は家の前に鳥居があり、ここから参道が始まっていたということ。
「たぶん先祖は、神社の敷地内に家を建てたんではないか」
と言います。
もし取材日が違ったら、もし取材時間がずれていたら、神社に氏子はおらず、無人だったはず。
やはり 「取材の神様」 のおぼし召しなのだと思います。
神様、これからも援護をお願いいたします。
Posted by 小暮 淳 at 11:33│Comments(0)
│取材百景