2024年11月24日
キーワードは世代を超えて
<つくづく、歳は重ねてみるものだ>
と以前、書きました。
(2024年11月18 日 「磯部温泉 小島屋旅館➄」 参照)
あの時同様、また親子ほど歳の離れた青年 (?) が、遠方より僕を訪ねて来てくれました。
しかも 「小暮さんと吞みたいから」 と、車ではなく、わざわざ新幹線と在来線を乗り継いで、前橋くんだりまで。
その情熱と熱意に、ただただ脱帽です。
彼は、僕の読者でもあり、温泉マニアです。
過去には、僕が講師を務めるイベントにも参加したことがあるといいます。
「あのとき、本にサインをいただきました」
と言われ、そういえば……と、おぼろげながら彼の顔を思い出しました。
では、そんな彼が、なぜ、公の場ではなく、個人的に僕に会いに来たのか?
彼を、そこまで突き動かしたものは?
酒を酌み交わしながら、雑談から徐々に核心に触れて行きました。
そして最終的に彼の口から出た言葉は、「本を出したい」 とのこと。
しかも、広く浅い全国版の本でではなく、僕のように単一県の温泉地を徹底して網羅した本を出版したいというのです。
正直、驚きました。
無謀だとも思いました。
だって、彼が書こうとしている県は、僕が書いた群馬県よりも温泉地数が多いのです。
いや、多いなんていうレベルではありません。
倍はあります。
僕は現在、群馬県の温泉に関する本を9冊、出版しています。
それでも群馬県内の全温泉地の全宿は、網羅しきれていません。
10年以上もかかって、これが現状です。
酒の力もあり、もしかしたら彼には、だいぶ厳しいことを言ってしまったかもしれません。
苦言を浴びせたかもしれません。
それは、“本を世に出す” ということは、生半可な気持ちでは成し遂げられないからです。
それでも、自分の人生をかけて、夢を叶えたいというのなら……
との前提で、話をしました。
これからが、彼のイバラの道です。
でも、好きなことなら、できるはず。
たった一度の人生です。
心に迷いがないなら、チャレンジする価値はあると思います。
夜も深まった頃、ほろ酔い気分で、駅で彼を見送りました。
T君、がんばれ!
キーワードは 「温泉」。
このキーワードは、世代を超えて人と人を結び付けてくれるようです。
温泉の神様に、感謝!
Posted by 小暮 淳 at 11:57│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
「Tさん」とは思えばもう、20年以上前から繋がりがあるお兄ちゃん的な存在なので、、自分も応援したいと思います!
あらためて、時の経過には驚かされます、、笑
あらためて、時の経過には驚かされます、、笑
Posted by 倉賀野のT at 2024年11月24日 12:44
倉賀野のTさんへ
なんですってね。
Tさんから、倉賀野のTさんのことは聞いています。
今後も、“お兄ちゃん” の応援を、よろしくお願いします。
なんですってね。
Tさんから、倉賀野のTさんのことは聞いています。
今後も、“お兄ちゃん” の応援を、よろしくお願いします。
Posted by 小暮 淳
at 2024年11月24日 22:25
