2025年02月09日
寒波襲来! 豪雪の秘湯へ
朝、目覚めると、カーテンの隙間から陽の光が……
「よし、今日はいい日になりそうだ!」
と思ったのも束の間。
北の窓を開けると!
なんと、見えるはずのものが見えません。
赤城山です。
真っ白な雪雲に覆われています。
脳裏に、暗雲が立ち込めました。
「もしかして……」
天気予報では、数年に一度の大寒波が日本列島を覆っていると伝えていました。
よりによって、この日にやって来るとは……
案の定、バスが出発する頃には、前橋市内にも風花が舞い出しました。
昨日、僕は群馬県立歴史博物館 「友の会」 主催による出前講座 『温泉ライターと行く 法師温泉』 の講師として、バスに乗り込みました。
おかげさまで一人のキャンセルもなく、満員御礼。
定時に出発。
バスは前橋インターより関越自動車を北に向かいました。
でも嫌な予感は、すぐに的中しました。
渋川市を過ぎると、あたり一面、真っ白な雪景色です。
ノロノロ走行が、しばらく続くと、後方からサイレンの音が!
3台も続けて、緊急車両がバスを追い抜いて行きました。
やがて、走行車線も追い抜き車線も完全に止まってしまいました。
大渋滞が発生。
乗客もドライバーにも、あせりが募ります。
ノロノロ走行の末、沼田インターで片品方面の車両が下りたようで、ここからはスムーズに走りました。
が、雪の降り方は、半端ありません。
所々で、ホワイトアウトが発生!
そのたびに、ヒヤリと肝を冷やしました。
予定より1時間半遅れて、なんとか目的地の法師温泉 「長寿館」 (みなかみ町) に到着。
相変わらず、雪は深々と降り続けています。
今回、参加者の半数以上の方が、法師温泉を訪ねるのは初めてだといいます。
僕でさえ、何十回と訪れていますが、これほどの積雪は初体験です。
「みなさん、こんな幻想的な法師温泉を体験できることは、滅多にありません。一生の思い出になると思いますよ」
バスを降りる時、僕は、そう話しました。
“災い転じて福となす”
こんな幻想的な法師温泉は、僕も見たことがありませんでした。
ところが……
転じて福となしたツアーは、一転、ドン底へ!
夕刻、宿を出て、月夜野インターへと向かう途中のこと。
すでに渋滞は始まっていましたが、雪のための自然渋滞だと思っていたのですが……
すると、ドライバーさんが突然、マイクを取りました。
「高速道路は雪のため、閉鎖されました。下道で帰ります」
それからのことは、ご想像にお任せします。
僕は、乗客が飽きないようにとマイクを取り、講義を続けました。
結果、4時間以上をかけて、無事に高崎と前橋に帰ってきました。
参加者の皆さん、大変お疲れさまでした。
これに懲りずに、来年度も、ご参加ください。
そして、ドライバーさん!
機転の利いた判断により、何度もコース変更をしながら安全に送り届けてくれて、ありがとうございます。
思い出深い、豪雪の秘湯旅となりました。
Posted by 小暮 淳 at 12:03│Comments(2)
│講座・教室
この記事へのコメント
まさに豪雪の秘湯旅でした。ホワイトアウトも初体験です。
館内散策のサプライズもあり、まさに一生の思い出になりました。
よく温泉にまつわるお仕事をされている方も、人生最期に入りたい温泉として挙げてますね。最期の温泉からは除外しようかな・・それくらいに感動の旅でした。ありがとうございました。
館内散策のサプライズもあり、まさに一生の思い出になりました。
よく温泉にまつわるお仕事をされている方も、人生最期に入りたい温泉として挙げてますね。最期の温泉からは除外しようかな・・それくらいに感動の旅でした。ありがとうございました。
Posted by たけちゃん
at 2025年02月10日 07:20

たけちゃんさんへ
豪雪のバスツアーに参加いただき、ありがとうございました。
一生の思い出になったことと思います。
やっぱ、法師の湯は絶品でしたね!
豪雪のバスツアーに参加いただき、ありがとうございました。
一生の思い出になったことと思います。
やっぱ、法師の湯は絶品でしたね!
Posted by 小暮 淳
at 2025年02月10日 10:53
