2010年03月01日
沢渡温泉「まるほん旅館」
今秋、出版予定の源泉本第2弾(タイトルは未定)の初原稿を書き上げました。
これから長い長い執筆活動が始まります。やはり、皮切りは大好きな湯から書き出した方が、その後の文章に弾みがつきます。ということで、最初に書き上げた原稿は、沢渡温泉の「まるほん旅館」。
なにも僕だけが「まるほん旅館」の湯をほめているわけではなく、かの温泉教授・松田忠徳氏や作家の嵐山光三郎先生なども訪れて、たびたび著書で紹介しています。
松田氏は著書『新・日本百名湯』のなかで、「風呂がまたいい。草津の仕上げ湯といわれただけあって、やわらかな肌感が身上。その湯を十分に生かすために浴舎は総檜作りなのである」と語り、嵐山先生は著書『温泉旅行記』のなかで、「泉質は、やわらかく、サラリとしているのにトロリとまとわりつくフシギな湯だ。湯上りの肌がテカっとなる」と表現しています。
まさに、両先生のおっしゃるとおり。まず総檜張りの湯小屋形式の浴場が素晴らしい。2階から渡り廊下で浴室へ下りる独特な建築様式は、まさに昭和初期の湯治文化を今に伝える温泉遺産です。脱衣所はなく、浴室の隅に棚があるだけの完全混浴を貫いている姿勢にも、元禄年間創業の老舗旅館ならではの風格を感じます。
原稿を書いていたら、また今すぐにでも会いに行きたくなりました。ひと言で言えば、恋人のような湯なのです。
書いた原稿は、和歌山県在住のデザイナー・江川俊幸さんへ送りました。クリエイティブ集団「プロジェクトK」のメンバーで、前回の「ぐんまの源泉一軒宿」を手がけてくれた方です。僕が最も信頼を寄せているデザイナーさんです。
今から校正が届くのが、大変楽しみです。
これから長い長い執筆活動が始まります。やはり、皮切りは大好きな湯から書き出した方が、その後の文章に弾みがつきます。ということで、最初に書き上げた原稿は、沢渡温泉の「まるほん旅館」。
なにも僕だけが「まるほん旅館」の湯をほめているわけではなく、かの温泉教授・松田忠徳氏や作家の嵐山光三郎先生なども訪れて、たびたび著書で紹介しています。
松田氏は著書『新・日本百名湯』のなかで、「風呂がまたいい。草津の仕上げ湯といわれただけあって、やわらかな肌感が身上。その湯を十分に生かすために浴舎は総檜作りなのである」と語り、嵐山先生は著書『温泉旅行記』のなかで、「泉質は、やわらかく、サラリとしているのにトロリとまとわりつくフシギな湯だ。湯上りの肌がテカっとなる」と表現しています。
まさに、両先生のおっしゃるとおり。まず総檜張りの湯小屋形式の浴場が素晴らしい。2階から渡り廊下で浴室へ下りる独特な建築様式は、まさに昭和初期の湯治文化を今に伝える温泉遺産です。脱衣所はなく、浴室の隅に棚があるだけの完全混浴を貫いている姿勢にも、元禄年間創業の老舗旅館ならではの風格を感じます。
原稿を書いていたら、また今すぐにでも会いに行きたくなりました。ひと言で言えば、恋人のような湯なのです。
書いた原稿は、和歌山県在住のデザイナー・江川俊幸さんへ送りました。クリエイティブ集団「プロジェクトK」のメンバーで、前回の「ぐんまの源泉一軒宿」を手がけてくれた方です。僕が最も信頼を寄せているデザイナーさんです。
今から校正が届くのが、大変楽しみです。
Posted by 小暮 淳 at 14:23│Comments(0)
│温泉地・旅館