2010年03月24日
温泉の誤った表記
雑誌やガイド本などの温泉情報誌を見ていて、とても気になることがあります。それは泉質の誤った表記が多いことです。
先日も、某新聞の日帰り温泉紹介の記事で、次のような一文を見つけました。
「泉質は弱アルカリ性で神経痛や筋肉痛、慢性消火器病、冷え性などに効能がある」
弱アルカリ性という泉質はありません。酸性・アルカリ性とは、水素イオン濃度(pH)のことで、いわば湯の性質です。よって記事にあるような効能は、ありません。ここの温泉の正しい泉質は「単純温泉」です。
では、なぜこのような間違いが起こるのでしょうか?
まず、取材する記者やライターに、温泉の基礎知識がないこと。もうひとつは、宿や施設が提供するデータ自体が間違っている場合があることです。
以前、僕が取材した温泉宿でも、堂々と誤った泉質をパンフレットに掲載していたところがありました。温泉分析書と異なった表記がされていたのです。このことでも分るように、経営者ですら温泉の知識が乏しい場合があります。
現在は、温泉法により情報の開示が義務づけられています。浴室の脱衣場に「掲示証」または「温泉分析書(写し)」が貼られていますので、ぜひ正しい情報を得てから入浴してください。掲示が見当たらない場合は、直接宿の人に聞いてみましょう。
温泉の湧出量や泉質に自信がある宿(施設)ほど、堂々と情報を公開しています。
先日も、某新聞の日帰り温泉紹介の記事で、次のような一文を見つけました。
「泉質は弱アルカリ性で神経痛や筋肉痛、慢性消火器病、冷え性などに効能がある」
弱アルカリ性という泉質はありません。酸性・アルカリ性とは、水素イオン濃度(pH)のことで、いわば湯の性質です。よって記事にあるような効能は、ありません。ここの温泉の正しい泉質は「単純温泉」です。
では、なぜこのような間違いが起こるのでしょうか?
まず、取材する記者やライターに、温泉の基礎知識がないこと。もうひとつは、宿や施設が提供するデータ自体が間違っている場合があることです。
以前、僕が取材した温泉宿でも、堂々と誤った泉質をパンフレットに掲載していたところがありました。温泉分析書と異なった表記がされていたのです。このことでも分るように、経営者ですら温泉の知識が乏しい場合があります。
現在は、温泉法により情報の開示が義務づけられています。浴室の脱衣場に「掲示証」または「温泉分析書(写し)」が貼られていますので、ぜひ正しい情報を得てから入浴してください。掲示が見当たらない場合は、直接宿の人に聞いてみましょう。
温泉の湧出量や泉質に自信がある宿(施設)ほど、堂々と情報を公開しています。
Posted by 小暮 淳 at 18:10│Comments(0)
│温泉雑話