2010年04月08日
八塩温泉 「神水館」
昨日から八塩温泉の取材に出かけていました。
夜は、神水館さんに泊めていただき、5代目主人の貫井昭彦さんから温泉と宿の歴史について話を聞くことができました。
宿に着くなり「ありましたよ、お宝が!」といって、大きな箱を抱えて現れたご主人。貫井さんにお会いするのは2度目です。以前、JRの「小さな旅」の取材でお世話になったことがありました。
昭和6年創業の老舗旅館ならではの、レトロなお宝の山。右から書かれた「きがは製官」や、旧漢字で「八盬鑛泉」と書かれたパンフレット、戦前のセピア色した写真の数々……。何よりも感動したのは、創業時に建てられた桃山風建築の本館が、当時と今もまったく変わっていないことです。湯と宿を5代にわたり、守り継いできたことに、ただただ感嘆のため息がもれました。
宿泊した別館は、昭和28年建築の木造数寄屋造り。ケヤキやヒノキを敷きつめた廊下は、飛石ををあしらった坪庭風で、なんとも気品を感じます。通された部屋の窓も、サッシではなく木枠です。
「木造の宿は快適さに欠け、不便かもしれませんが、そのぶん四季を感じてください」と、ご主人。うーん、しびれました。
雨の日には雨を、風の日には風を感じる、花鳥風月の宿なんですね。
「鉄筋建築にしなくて良かった」とまで、言い切ります。これが歴史を継いだ、老舗旅館の自信です。
昨夜は、木枠窓いっぱいに咲き誇る夜桜を愛でながら、湯上りの美酒に酔いしれました。
夜は、神水館さんに泊めていただき、5代目主人の貫井昭彦さんから温泉と宿の歴史について話を聞くことができました。
宿に着くなり「ありましたよ、お宝が!」といって、大きな箱を抱えて現れたご主人。貫井さんにお会いするのは2度目です。以前、JRの「小さな旅」の取材でお世話になったことがありました。
昭和6年創業の老舗旅館ならではの、レトロなお宝の山。右から書かれた「きがは製官」や、旧漢字で「八盬鑛泉」と書かれたパンフレット、戦前のセピア色した写真の数々……。何よりも感動したのは、創業時に建てられた桃山風建築の本館が、当時と今もまったく変わっていないことです。湯と宿を5代にわたり、守り継いできたことに、ただただ感嘆のため息がもれました。
宿泊した別館は、昭和28年建築の木造数寄屋造り。ケヤキやヒノキを敷きつめた廊下は、飛石ををあしらった坪庭風で、なんとも気品を感じます。通された部屋の窓も、サッシではなく木枠です。
「木造の宿は快適さに欠け、不便かもしれませんが、そのぶん四季を感じてください」と、ご主人。うーん、しびれました。
雨の日には雨を、風の日には風を感じる、花鳥風月の宿なんですね。
「鉄筋建築にしなくて良かった」とまで、言い切ります。これが歴史を継いだ、老舗旅館の自信です。
昨夜は、木枠窓いっぱいに咲き誇る夜桜を愛でながら、湯上りの美酒に酔いしれました。
Posted by 小暮 淳 at 22:10│Comments(0)
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