2010年04月09日
八塩温泉 「八塩館」
昨日は朝からカメラマンと、三波石峡や桜山、鬼石神社など、八塩温泉周辺のロケに出かけました。
それと、明治18年創業の八塩温泉で一番古い老舗旅館「八塩館」を訪ねました。
5代目の若主人、堀口寛さんにお会いするのは昨日で3回目。最初は雑誌の取材で、2回目は昨年の今頃、思わぬ場所でバッタリ会いました。そこは、高崎市総合卸売市場の中!
なぜ、お互いそんな場所にいるのか、訳も分らずただただビックリしましたが、思えば堀口さんは料理人でもあります。食材の仕入れに来られていたのですね。驚いたのは堀口さんの方かも知れません。
もちろん僕は、仕事です。ライターですから、依頼があれば、市場だろうが波止場だろうが墓場だろうが、どこへだって行っちゃいます。
そのとき、堀口さんから「小暮さんが記事を書いてくださったお陰で、たくさんのお客さんが来てくださいました」とお礼を言われたことを覚えています。うれしいですね。ライター冥利につきるお言葉です。
とっても、さわやかで感じのいい方なので、ぜひまたお会いしたいと思っていたのです。縁とは異なもの不思議なもので、またこうやって出版本の取材で、再会することができました。
もちろん、お話を聞くだけではなく、同館自慢の岩風呂も存分に堪能してきました。
浴室の天井までそびえる巨大な三波石の岩組みは、いつ見ても圧巻のひと言! その間から流れ落ちる湯滝の豪快さ。
まさに三波石峡の渓谷の中にいるような醍醐味を味わいました。
それと、明治18年創業の八塩温泉で一番古い老舗旅館「八塩館」を訪ねました。
5代目の若主人、堀口寛さんにお会いするのは昨日で3回目。最初は雑誌の取材で、2回目は昨年の今頃、思わぬ場所でバッタリ会いました。そこは、高崎市総合卸売市場の中!
なぜ、お互いそんな場所にいるのか、訳も分らずただただビックリしましたが、思えば堀口さんは料理人でもあります。食材の仕入れに来られていたのですね。驚いたのは堀口さんの方かも知れません。
もちろん僕は、仕事です。ライターですから、依頼があれば、市場だろうが波止場だろうが墓場だろうが、どこへだって行っちゃいます。
そのとき、堀口さんから「小暮さんが記事を書いてくださったお陰で、たくさんのお客さんが来てくださいました」とお礼を言われたことを覚えています。うれしいですね。ライター冥利につきるお言葉です。
とっても、さわやかで感じのいい方なので、ぜひまたお会いしたいと思っていたのです。縁とは異なもの不思議なもので、またこうやって出版本の取材で、再会することができました。
もちろん、お話を聞くだけではなく、同館自慢の岩風呂も存分に堪能してきました。
浴室の天井までそびえる巨大な三波石の岩組みは、いつ見ても圧巻のひと言! その間から流れ落ちる湯滝の豪快さ。
まさに三波石峡の渓谷の中にいるような醍醐味を味わいました。
2010年04月08日
八塩温泉 「神水館」
昨日から八塩温泉の取材に出かけていました。
夜は、神水館さんに泊めていただき、5代目主人の貫井昭彦さんから温泉と宿の歴史について話を聞くことができました。
宿に着くなり「ありましたよ、お宝が!」といって、大きな箱を抱えて現れたご主人。貫井さんにお会いするのは2度目です。以前、JRの「小さな旅」の取材でお世話になったことがありました。
昭和6年創業の老舗旅館ならではの、レトロなお宝の山。右から書かれた「きがは製官」や、旧漢字で「八盬鑛泉」と書かれたパンフレット、戦前のセピア色した写真の数々……。何よりも感動したのは、創業時に建てられた桃山風建築の本館が、当時と今もまったく変わっていないことです。湯と宿を5代にわたり、守り継いできたことに、ただただ感嘆のため息がもれました。
宿泊した別館は、昭和28年建築の木造数寄屋造り。ケヤキやヒノキを敷きつめた廊下は、飛石ををあしらった坪庭風で、なんとも気品を感じます。通された部屋の窓も、サッシではなく木枠です。
「木造の宿は快適さに欠け、不便かもしれませんが、そのぶん四季を感じてください」と、ご主人。うーん、しびれました。
雨の日には雨を、風の日には風を感じる、花鳥風月の宿なんですね。
「鉄筋建築にしなくて良かった」とまで、言い切ります。これが歴史を継いだ、老舗旅館の自信です。
昨夜は、木枠窓いっぱいに咲き誇る夜桜を愛でながら、湯上りの美酒に酔いしれました。
夜は、神水館さんに泊めていただき、5代目主人の貫井昭彦さんから温泉と宿の歴史について話を聞くことができました。
宿に着くなり「ありましたよ、お宝が!」といって、大きな箱を抱えて現れたご主人。貫井さんにお会いするのは2度目です。以前、JRの「小さな旅」の取材でお世話になったことがありました。
昭和6年創業の老舗旅館ならではの、レトロなお宝の山。右から書かれた「きがは製官」や、旧漢字で「八盬鑛泉」と書かれたパンフレット、戦前のセピア色した写真の数々……。何よりも感動したのは、創業時に建てられた桃山風建築の本館が、当時と今もまったく変わっていないことです。湯と宿を5代にわたり、守り継いできたことに、ただただ感嘆のため息がもれました。
宿泊した別館は、昭和28年建築の木造数寄屋造り。ケヤキやヒノキを敷きつめた廊下は、飛石ををあしらった坪庭風で、なんとも気品を感じます。通された部屋の窓も、サッシではなく木枠です。
「木造の宿は快適さに欠け、不便かもしれませんが、そのぶん四季を感じてください」と、ご主人。うーん、しびれました。
雨の日には雨を、風の日には風を感じる、花鳥風月の宿なんですね。
「鉄筋建築にしなくて良かった」とまで、言い切ります。これが歴史を継いだ、老舗旅館の自信です。
昨夜は、木枠窓いっぱいに咲き誇る夜桜を愛でながら、湯上りの美酒に酔いしれました。
2010年04月06日
楽天トラベルの広告
今日の上毛新聞(22面)に、「源泉の一軒宿紹介」という楽天トラベルの特集ページの広告が載っていました。
もちろん、以前ブログにも書いた拙著『ぐんまの源泉一軒宿』とのタイアップ企画の広告なのですが、著書の宣伝ではないので、著者自身は、どんな展開になっているのかは知りません。
「あ、新聞に出ている」そんな他人事の感覚で、今朝の新聞を眺めていました。
確かに取材をして、文章を書いたのは僕ですから、本の著者は僕に間違いありません。書店に積まれている本を見ると、いとおしい気持ちにもなります。でも、そこから先の展開には、とても複雑な思いがあります。
よく「作家にとって著書は、子供のようなもの」と言います。でも自分の子供でも、成長すると親の言うことをききません。子供は親の所有物ではないのですから、当然です。
僕にも、昨年嫁いだ娘がいます。わが子ですから、いくつになっても可愛いのですが、僕のものではありません。自立して、家庭を持って頑張っている彼女を、遠くで見守りながら応援しています。
少々、話は大げさになってしまいましたが、楽天の広告に載っている自分の著書を見て、ふいに嫁いだ娘のことを思い出してしまったのです。著書も頑張っているな……と。
著書に負けないように、著者も頑張らなくっちゃ!
もちろん、以前ブログにも書いた拙著『ぐんまの源泉一軒宿』とのタイアップ企画の広告なのですが、著書の宣伝ではないので、著者自身は、どんな展開になっているのかは知りません。
「あ、新聞に出ている」そんな他人事の感覚で、今朝の新聞を眺めていました。
確かに取材をして、文章を書いたのは僕ですから、本の著者は僕に間違いありません。書店に積まれている本を見ると、いとおしい気持ちにもなります。でも、そこから先の展開には、とても複雑な思いがあります。
よく「作家にとって著書は、子供のようなもの」と言います。でも自分の子供でも、成長すると親の言うことをききません。子供は親の所有物ではないのですから、当然です。
僕にも、昨年嫁いだ娘がいます。わが子ですから、いくつになっても可愛いのですが、僕のものではありません。自立して、家庭を持って頑張っている彼女を、遠くで見守りながら応援しています。
少々、話は大げさになってしまいましたが、楽天の広告に載っている自分の著書を見て、ふいに嫁いだ娘のことを思い出してしまったのです。著書も頑張っているな……と。
著書に負けないように、著者も頑張らなくっちゃ!
2010年04月05日
川場温泉 「悠湯里庵」
薬師温泉「旅籠」の山口伸一支配人から、お便りをいただきました。
「プレスDAYではお目にかかれず大変残念ではございましたが、是非とも施設をご見学頂きたくご来館をお待ち申し上げております」という丁寧な文面と一緒に、写真データや資料が同封されていました。
実は先月、「旅籠」の姉妹館である「悠湯里庵」が川場温泉にプレオープンし、招待状をいただいていたのですが、温泉講座日と重なってしまったため行けなかったのです。いつも好意的に取材協力をしてくださっている支配人の手前、大変心苦しかったのですが、講座の予定が先に決まっていたため残念ながら欠席とさせていただきました。また後日、取材に伺うことを約束して。
川場温泉は昔から「脚気(かっけ)川場に、瘡(かさ)老神」といわれ、ビタミンB1不足による脚気は川場、できものなどの皮膚病には老神が効くと伝えられ、多くの湯治客が訪れていた歴史ある温泉場です。弘法大師が杖をさした土中から湯が湧いたという伝説から「法師の湯」とも呼ばれています。
10年ほど前に、老舗旅館が廃業してしまい、湯は日帰り入浴施設などで細々と利用している状態が続いていました。
薬師温泉同様、かやぶき屋敷の純和風旅館のオープンは、川場村を元気にしてくれることでしょう。
伝説の「法師の湯」が復活し、復興されたことを、大変うれしく思います。
ぜひ近々、取材に伺わせていただきます。
支配人にお会いできるのを楽しみにしています。
「プレスDAYではお目にかかれず大変残念ではございましたが、是非とも施設をご見学頂きたくご来館をお待ち申し上げております」という丁寧な文面と一緒に、写真データや資料が同封されていました。
実は先月、「旅籠」の姉妹館である「悠湯里庵」が川場温泉にプレオープンし、招待状をいただいていたのですが、温泉講座日と重なってしまったため行けなかったのです。いつも好意的に取材協力をしてくださっている支配人の手前、大変心苦しかったのですが、講座の予定が先に決まっていたため残念ながら欠席とさせていただきました。また後日、取材に伺うことを約束して。
川場温泉は昔から「脚気(かっけ)川場に、瘡(かさ)老神」といわれ、ビタミンB1不足による脚気は川場、できものなどの皮膚病には老神が効くと伝えられ、多くの湯治客が訪れていた歴史ある温泉場です。弘法大師が杖をさした土中から湯が湧いたという伝説から「法師の湯」とも呼ばれています。
10年ほど前に、老舗旅館が廃業してしまい、湯は日帰り入浴施設などで細々と利用している状態が続いていました。
薬師温泉同様、かやぶき屋敷の純和風旅館のオープンは、川場村を元気にしてくれることでしょう。
伝説の「法師の湯」が復活し、復興されたことを、大変うれしく思います。
ぜひ近々、取材に伺わせていただきます。
支配人にお会いできるのを楽しみにしています。
2010年04月04日
外湯文化
今読んでいる小池静一・著『温泉の底力』という本の中に、「外湯文化」に触れている項目がありました。
外湯文化とは、共同浴場だけで、宿に風呂がない温泉場のことです。今ではほとんど消えてしまいましたが、戦前まではこのスタイルがどこの温泉場も主流でした。宿は食事と宿泊するところで、客人は外の湯へ入りに行きました。
戦後になり、宿が内湯を持つようになり、高度成長期になると露天風呂まで造ってしまいました。さらにエスカレートして、現代では個室風呂まで登場しています。当然、お湯は足りなくなりますから、加水して、循環するしかありません。
ところが、この本によると、外湯文化の温泉場が、まだ東北と山陰地方にわずかながら残っているそうです。青森の温湯(ぬるゆ)温泉、島根の温泉津(ゆのつ)温泉、山口の俵山温泉には、内湯を持たない宿が何軒もあるとのこと。共同浴場のまわりには、土産物屋や自炊の人たちのための商店が並び、湯治客らが温泉街をそぞろ歩く風景……。いいですね。
群馬県内にも有名温泉地には、共同浴場がいくつも残っていますが、風呂のない宿は、ほとんどありません。
外湯文化の復活! ぜひ願いたいものです。
外湯文化とは、共同浴場だけで、宿に風呂がない温泉場のことです。今ではほとんど消えてしまいましたが、戦前まではこのスタイルがどこの温泉場も主流でした。宿は食事と宿泊するところで、客人は外の湯へ入りに行きました。
戦後になり、宿が内湯を持つようになり、高度成長期になると露天風呂まで造ってしまいました。さらにエスカレートして、現代では個室風呂まで登場しています。当然、お湯は足りなくなりますから、加水して、循環するしかありません。
ところが、この本によると、外湯文化の温泉場が、まだ東北と山陰地方にわずかながら残っているそうです。青森の温湯(ぬるゆ)温泉、島根の温泉津(ゆのつ)温泉、山口の俵山温泉には、内湯を持たない宿が何軒もあるとのこと。共同浴場のまわりには、土産物屋や自炊の人たちのための商店が並び、湯治客らが温泉街をそぞろ歩く風景……。いいですね。
群馬県内にも有名温泉地には、共同浴場がいくつも残っていますが、風呂のない宿は、ほとんどありません。
外湯文化の復活! ぜひ願いたいものです。
2010年04月03日
赤城高原温泉 「山屋蒼月」
久しぶりに、山屋蒼月のご主人、手島安榮さんと電話でお話をしました。最後にお会いしたのは1年前、出版本の取材でした。今回も雑誌の取材依頼で、電話をしました。
手島さんは、一度会ったら、二度と忘れない、キョーレツな個性の持ち主です。まず風貌からして、非凡。
ちょんまげのように結った頭髪と、着慣れた作務衣姿は、まるでサムライのよう。
何よりも僕が惹かれるのは、信念と独自の哲学を持っているところです。
以前、お会いしたときに、「群馬に名物がないのは、おいしいものが何でもある土地だから」と、群馬の食の豊かさを絶賛していました。まさに、目からウロコの逆転の着眼に、感服してしまいました。
宿で出される「山中料理」は、そんな主人のこだわり三昧の料理。無農薬野菜や無添加しょう油など、すべて県内食材を使用しています。
取材依頼の件は、こちらの要望と主人の考え方が合わず、しっかり断られました。マスコミに、ヘコヘコない姿勢も、かっこいいですね。
ご主人、また取材に行きますけど、そのときはお手柔らかに、よろしくお願いしますよ。
手島さんは、一度会ったら、二度と忘れない、キョーレツな個性の持ち主です。まず風貌からして、非凡。
ちょんまげのように結った頭髪と、着慣れた作務衣姿は、まるでサムライのよう。
何よりも僕が惹かれるのは、信念と独自の哲学を持っているところです。
以前、お会いしたときに、「群馬に名物がないのは、おいしいものが何でもある土地だから」と、群馬の食の豊かさを絶賛していました。まさに、目からウロコの逆転の着眼に、感服してしまいました。
宿で出される「山中料理」は、そんな主人のこだわり三昧の料理。無農薬野菜や無添加しょう油など、すべて県内食材を使用しています。
取材依頼の件は、こちらの要望と主人の考え方が合わず、しっかり断られました。マスコミに、ヘコヘコない姿勢も、かっこいいですね。
ご主人、また取材に行きますけど、そのときはお手柔らかに、よろしくお願いしますよ。
2010年04月02日
楽歩堂の広告に載りました。
今日は、旧高崎市内に無料配布されるフリーペーパー「ちいきしんぶん」(ライフケア群栄)の発行日です。
1面は、連載中の「里山をゆく」。今回で17回を数えます。
このシリーズは、車を使わず、公共交通機関のみで移動し、帰りに必ず温泉に入るのがルール。そのため、身近な里山も、一日ががりの取材になります。ちなみに今回は、桐生駅より桐生観音山を経て、足利市の足利温泉までのウォーキングを楽しみました。
そして今回は、「楽歩堂」靴店がタイアップ広告を掲載!
出発の一週間前に、高崎問屋町の楽歩堂へ行き、カウンセリングを受けながら、足をチェック。測定したデータをもとに、フルオーダーの中敷を作りました。
当日は、いつもの靴の中に特注中敷を入れて、里山歩きを開始。とにかく驚きのウォーキング体験をしてきました。
その体験コメントは、僕の顔写真入りで「ちいきしんぶん」4/2号の紙面に、掲載されています。
広告をご覧の方、先着10名に無料足型測定のプレゼントがあります。ぜひ、お申し込みください。
●楽歩堂 靴店/TEL.027-364-6414
1面は、連載中の「里山をゆく」。今回で17回を数えます。
このシリーズは、車を使わず、公共交通機関のみで移動し、帰りに必ず温泉に入るのがルール。そのため、身近な里山も、一日ががりの取材になります。ちなみに今回は、桐生駅より桐生観音山を経て、足利市の足利温泉までのウォーキングを楽しみました。
そして今回は、「楽歩堂」靴店がタイアップ広告を掲載!
出発の一週間前に、高崎問屋町の楽歩堂へ行き、カウンセリングを受けながら、足をチェック。測定したデータをもとに、フルオーダーの中敷を作りました。
当日は、いつもの靴の中に特注中敷を入れて、里山歩きを開始。とにかく驚きのウォーキング体験をしてきました。
その体験コメントは、僕の顔写真入りで「ちいきしんぶん」4/2号の紙面に、掲載されています。
広告をご覧の方、先着10名に無料足型測定のプレゼントがあります。ぜひ、お申し込みください。
●楽歩堂 靴店/TEL.027-364-6414
2010年04月01日
鹿沢温泉 「紅葉館」
先ほど、紅葉館の若旦那、小林信貴さんと電話でお話をしました。
今度、NHKセミナーの講座で、鹿沢温泉を訪ねるので、その依頼と打ち合わせのためでした。
あいにく主人の小林康章さんは、旅行中で不在でしたが、信貴さんがテキパキと応対してくれました。もう、立派な5代目の後継ぎです。
僕はよく、講演やセミナーで、鹿沢温泉の話をします。それは、ここの湯が県内でも希少な自然湧出・自然流下の宿だからです。
地中から湯が湧いて、浴槽へたどり着くまで、一切動力に頼らず自然の力によって注がれている温泉なのです。
源泉地より低いところに宿を建て、さらに低いところへ浴室を造ります。地形の高低差を利用して、湯を落とし込みます。
源泉の温度は47度、湧出量は毎分80リットル、冬場はちょうど良い温度で湯舟を満たします。逆に夏場は熱過ぎるので、注ぎ込む量を微妙に調節します。これらは、すべて館主の仕事。今では少なくなってしまった、湯守(ゆもり)のいる宿です。
ぜひ、人間や機械が手を加えていない、ホンモノの湯を体験してみてください。
ただ、ひと言「参った!」と感嘆の声をあげることでしょう。
鹿沢温泉「紅葉館」のことは、上毛新聞社刊『上州風』vol.30の「湯守の一軒宿」に詳しく書きましたので、興味のある方は、そちらをご覧ください。
●「上州風」バックナンバーのお問い合わせ/上毛新聞社事業局出版部 027-254-9966
今度、NHKセミナーの講座で、鹿沢温泉を訪ねるので、その依頼と打ち合わせのためでした。
あいにく主人の小林康章さんは、旅行中で不在でしたが、信貴さんがテキパキと応対してくれました。もう、立派な5代目の後継ぎです。
僕はよく、講演やセミナーで、鹿沢温泉の話をします。それは、ここの湯が県内でも希少な自然湧出・自然流下の宿だからです。
地中から湯が湧いて、浴槽へたどり着くまで、一切動力に頼らず自然の力によって注がれている温泉なのです。
源泉地より低いところに宿を建て、さらに低いところへ浴室を造ります。地形の高低差を利用して、湯を落とし込みます。
源泉の温度は47度、湧出量は毎分80リットル、冬場はちょうど良い温度で湯舟を満たします。逆に夏場は熱過ぎるので、注ぎ込む量を微妙に調節します。これらは、すべて館主の仕事。今では少なくなってしまった、湯守(ゆもり)のいる宿です。
ぜひ、人間や機械が手を加えていない、ホンモノの湯を体験してみてください。
ただ、ひと言「参った!」と感嘆の声をあげることでしょう。
鹿沢温泉「紅葉館」のことは、上毛新聞社刊『上州風』vol.30の「湯守の一軒宿」に詳しく書きましたので、興味のある方は、そちらをご覧ください。
●「上州風」バックナンバーのお問い合わせ/上毛新聞社事業局出版部 027-254-9966