2010年08月13日
温泉と温泉地
「日帰り温泉施設は取材をしないのですか?」
よく、そう訊かれます。
基本的には「YES」です。
でも、仕事では行きませんが、遊びではたまーに行きますね。
飲み会の前に汗を流しに寄る、銭湯代わりの利用です。
なぜか?
温泉と温泉地は異なるからです。僕は、温泉地に魅力を感じて、取材を続けています。
人によって、温泉地の定義はさまざまですが、僕は“宿泊施設のある温泉”としています。
識者のなかには、「日帰り温泉も温泉地に数えるべきだ」という人もいますが、僕のテーマが“湯と宿と人”なので、日帰り温泉施設は度外視しています。
えっ? 日帰り温泉にだって“湯”はあるじゃないか、だって?
はい、温泉のような“湯”はありますが、だいぶ加工されてしまっていますね。乳製品でいえば、生乳に対して「加工乳」の状態です。だから僕は、日帰り温泉のことを「温泉風入浴施設」と名づけています。よく機械で打っていても「手打ち風そば」ってあるじゃないですか! あれと同じです。
でも、都市部にあること、銭湯の代役であること、温泉気分を味わえることを目的として誕生した施設ですから、それも仕方ないのです。1日に何百人、いや大きな施設では1,000~2,000人が芋を洗うのです。源泉の原型なんてありません。加水、加熱、殺菌、ろ過を1日中繰り返しているのですから……(中には換水せずに1週間繰り返しているところもあります)。
ところで、群馬県内には、いくつ温泉地があるかご存知ですか?
僕は「約90ヵ所」と答えています。
正式(温泉地名の数)には、100を超えていると思いますが、現在宿泊施設がなかったり、大学やゴルフ場が所有しているケースもあるため、僕が数える「約90ヵ所」とは、“一般客が泊まれる宿が一軒以上ある”温泉地のことです。
これに対して、県内の日帰り温泉施設は優に100施設を超えています。
そして、それらのほとんどは平成以降に掘削された“新興温泉”です。
温泉は限りある、地球の大切な地下資源です。
もう、これ以上、地球に穴を開けなくてもいいんじゃないですかねぇ。
※県内の温泉の総湧出量は、年々減少の一途をたどっています。
よく、そう訊かれます。
基本的には「YES」です。
でも、仕事では行きませんが、遊びではたまーに行きますね。
飲み会の前に汗を流しに寄る、銭湯代わりの利用です。
なぜか?
温泉と温泉地は異なるからです。僕は、温泉地に魅力を感じて、取材を続けています。
人によって、温泉地の定義はさまざまですが、僕は“宿泊施設のある温泉”としています。
識者のなかには、「日帰り温泉も温泉地に数えるべきだ」という人もいますが、僕のテーマが“湯と宿と人”なので、日帰り温泉施設は度外視しています。
えっ? 日帰り温泉にだって“湯”はあるじゃないか、だって?
はい、温泉のような“湯”はありますが、だいぶ加工されてしまっていますね。乳製品でいえば、生乳に対して「加工乳」の状態です。だから僕は、日帰り温泉のことを「温泉風入浴施設」と名づけています。よく機械で打っていても「手打ち風そば」ってあるじゃないですか! あれと同じです。
でも、都市部にあること、銭湯の代役であること、温泉気分を味わえることを目的として誕生した施設ですから、それも仕方ないのです。1日に何百人、いや大きな施設では1,000~2,000人が芋を洗うのです。源泉の原型なんてありません。加水、加熱、殺菌、ろ過を1日中繰り返しているのですから……(中には換水せずに1週間繰り返しているところもあります)。
ところで、群馬県内には、いくつ温泉地があるかご存知ですか?
僕は「約90ヵ所」と答えています。
正式(温泉地名の数)には、100を超えていると思いますが、現在宿泊施設がなかったり、大学やゴルフ場が所有しているケースもあるため、僕が数える「約90ヵ所」とは、“一般客が泊まれる宿が一軒以上ある”温泉地のことです。
これに対して、県内の日帰り温泉施設は優に100施設を超えています。
そして、それらのほとんどは平成以降に掘削された“新興温泉”です。
温泉は限りある、地球の大切な地下資源です。
もう、これ以上、地球に穴を開けなくてもいいんじゃないですかねぇ。
※県内の温泉の総湧出量は、年々減少の一途をたどっています。
Posted by 小暮 淳 at 14:19│Comments(0)
│温泉雑話