2011年06月10日
心の筋力トレーニング
東日本大震災では、何万人という尊い命が失われました。
こんな未曾有の被害に遭った日本人は、今後、命をより大切にし、自殺者は減少するだろう。
と識者も、そして、僕だって、そう思っていました。
命より大切なものなんて、ないんだから……と。
だから今日の新聞報道は、ショックでした!
「震災以降、群馬県内の自殺者が急増していることが、県警のまとめでわかった」との記事。
今年の1~3月までは前年を下回る水準で推移していたが、4月以降は前年の3割増となっているそうです。
これは県内に限ったことでなく、全国でも増加傾向にあり、被災地以外の都道府県で軒並み増加しいてるんだそうです。
内閣府では原因を 「雇用環境の悪化で、特に50歳代の男性が多い」 と分析しています。
おいおい、僕の世代かよっ!
理由が、雇用環境の悪化だーーっ!
なんだか、腹立たしくなってきましたよ。
ただの悪化だろうが!
被災地へ行ってみろよ、悪化なんていうレベルじゃないだろーが。
仕事も家も家族も親戚も、友人も知人も、みーんな無くなっちまってんだよ。
ああ、情けなくなってきた。
なにが悪化だよ。
こちとらフリーランスは、ずーーーーっと悪化してますよ。
自慢じゃないけど、税金が払えなくって、差し押さえだってくらったことがあるんだらね(だから自慢できないって)。
それでも、生きてるぞ!
あー、大声出したら、少し清々しました。
僕は昔から、自殺する人が嫌いなんですね。
たぶん、それは自殺を考えたことが無いから、分からないんだと思います。
かえせば、死んじゃうより生きているほうが楽しいからなんですけど。
でも死んじゃう人は、“死” という選択以外、考えられなくなってしまうんでしょうね。
最近読んだ本に、こんな言葉を見つけました。
最後の無頼派といわれる作家、伊集院静の 『大人の流儀』 です。
「旅をしなさい。どこへむかってもいいから旅に出なさい。世界は君や、あなたが思っているほど退屈なところではない。」
この言葉は、若い人へ向かって投げかけられた言葉なのですが、世の中を狭く考えてしまう自殺願望者にも言えることだと僕は思うのです。
僕も若い頃(といっても、40歳過ぎてもやっていたが)、アジアの国々を旅して回りました。
それは、なんのためにと問われれば、いい歳をしてても “自分探し” に、ほかなりません。
でも、また日本にいると壁にぶつかる。
だから答えを探しに出かける。
このくり返しです。
永遠に答えなんかでないのだから、自ら死を選ぶこともないのです。
50歳を過ぎたオヤジたちに、「旅へ出ろ!」と言ったところ、実際には無理かもしれません。
ならば、体が移動する旅でなく、“心の旅” に出たらどうですか?
毎日、刺激のない生活を10年、20年と続けていると、体だけじゃなくて、心にも贅肉が付いてしまいます。
だから時々、心にも旅をさせてあげるのですよ。
心のまわりに、こびりついた世間という名の贅肉を取るためには、トレーニングが必要です。
心に、腕立て伏せを!
心に、腹筋を!
心に、ジョギングを!
おい、そこの雇用環境の悪化におびえているオヤジたち!
「オレたちの価値は、そんなところには、ねーんだよ」って、言ってやれよ。
さっ、筋トレすっぞ!
イッチニ、イッチニ、イッチニ、イッチニ、イッチニ…………
Posted by 小暮 淳 at 18:55│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
自殺増加ですか(○_○) ぇっ……
自殺を考えている 先輩方 今から不良になりましょう
ノーヘルでバイクに乗り
車は 車高短
何か 壁を崩せば 考えは変わりますよ
自殺を考えている 先輩方 今から不良になりましょう
ノーヘルでバイクに乗り
車は 車高短
何か 壁を崩せば 考えは変わりますよ
Posted by momotaka at 2011年06月11日 14:10
momotakaさんへ
賛成!
不良オヤジは、自殺しないのだ。
みんなでグレちゃいましょう!
賛成!
不良オヤジは、自殺しないのだ。
みんなでグレちゃいましょう!
Posted by 小暮 淳
at 2011年06月11日 21:46
