2011年11月17日
川中温泉 「かど半旅館」
約2年ぶりに、川中温泉へ行ってきました。
川中温泉といえば、群馬が全国に誇る “日本三美人の湯” の1つです。
ちなみに、あとの2つは、
龍神温泉(和歌山県) と 湯の川温泉(島根県) であります。
が! この中で、唯一、川中温泉だけが一軒宿です。
たった一軒で、“日本三美人の湯” という大看板を背負っているのですぞ!
この “日本三美人の湯” 、誰が名付けたのか? いつから呼ばれるようになったのか? は不明なのですが、調べてみると、最初の出典は、大正時代のロングセラー、鉄道省編 『温泉案内』 の効能一覧に、この3ヶ所の温泉が 「色を白くする湯」 として登場するようです。
日本人にとって、“美肌 = 美人” なのですね。
で、実は、この 『温泉案内』 には、もう1ヶ所の温泉地が記載されています。
実は、“四美人の湯” だったのですよ!
その、もう1つとは?
群馬県の 「松の湯温泉」 です。
そう、これまた一軒宿の 「松渓館」 であります。
ですから、本によっては、“三美人” と銘打って、上記の4ヵ所の温泉を上げているものもあります。
前回訪ねたのは、約2年前ですが、僕が最初に取材で訪ね、泊めていただいたのは、かれこれ10年近く前になります。
当時は、まだ先代女将の小林タミ子さんが元気で、名物の 「おっきりこみ」 を打って食べさせてくれました。
(タミ子さんは、うどんを「打つ」ことを、「ぶつ」と言ってました)
「ここに美人がいるわけじゃないよ、わたしは心の美人だからね。アッハハ!」
そう、豪快に笑い放っていた姿が、なつかしく思い出されます。
そんな名物女将のタミ子さんが、今春に亡くなられたことを今日、知らされました。
享年、84歳。
また会えると思って出かけたのに、とても残念でした。
ご冥福をお祈りいたします。
でも今日は、2代目女将の順子さんから、たっぷりと旅館奮闘話を聞いてきましたよ。
ご主人の正明さんとの馴れ初めから、湯守の女房としての心意気まで、それはそれは楽しい時間でした。
そして湯上がりには、伝統の味を受け継いだ名物の 「おっきりこみ」 を、しっかりとご馳走になりました。
Posted by 小暮 淳 at 18:50│Comments(3)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
おきりこみの女将さん亡くなられたんだー(合掌)
美人の湯 なんとも響きのよい名前
湯に通えないならと、重曹をたっぷりいれてお風呂に入ったりして強がってますが、本物には到底叶うわけもなく。
自然化学の入浴剤は素敵(天然温泉成分)
美人の湯 なんとも響きのよい名前
湯に通えないならと、重曹をたっぷりいれてお風呂に入ったりして強がってますが、本物には到底叶うわけもなく。
自然化学の入浴剤は素敵(天然温泉成分)
Posted by ぴー at 2011年11月18日 09:32
ぴーさんへ
大女将のタミ子さんを、ご存知だったのですか?
現在は、息子さんがうどんを打ち、若女将と一緒に、伝統の味を守っていますよ。
ぜひ、また 「かど半旅館」 へ出かけてくださいな。
大女将のタミ子さんを、ご存知だったのですか?
現在は、息子さんがうどんを打ち、若女将と一緒に、伝統の味を守っていますよ。
ぜひ、また 「かど半旅館」 へ出かけてくださいな。
Posted by 小暮 淳
at 2011年11月18日 18:27

以前持っていた温泉ガイドの中に、
女将さんがお切り込みを打つ姿があり、名物女将とお切り込みが売りの宿ということを知ってました。
残念ながらお邪魔したことはなく、足を運びたい湯の一つです。
女将さんがお切り込みを打つ姿があり、名物女将とお切り込みが売りの宿ということを知ってました。
残念ながらお邪魔したことはなく、足を運びたい湯の一つです。
Posted by ぴー at 2011年11月19日 09:54