2012年10月17日
拝啓 朝日新聞社 様
拝啓 朝日新聞社 様
日頃より、大変お世話になっております。
また、この度(本日、10月17日の群馬版) は、隔週刊の連載記事に加え、拙著新刊 『みなかみ18湯〔上〕』(上毛新聞社刊) の記事まで大きく載せていただき、誠にありがとうございます。
そのご厚意に、感謝いたします。
昨年の 『あなたにも教えたい 四万温泉』 に続いて、2度目の著書紹介であります。
ライバル紙でもある他紙から出版した本を、毎回、こうやって取り上げてくださる度量の大きさに、ただただ感服いたします。
僕が貴社より、連載執筆のお話しをいただいたのは、ちょうど2年前の今頃でした。
担当記者の I 氏より連絡をいただき、お会いしました。
「今までに他の新聞や雑誌では書いたことのない切り口で、温泉エッセーを連載したい」 とのことでした。
初対面ながら、その晩は I 氏と意気投合し、酒を飲みながらの編集会議となりました。
それまで僕は、小さな温泉地でかたくなに湯を守り続けるご主人ばかり取材してきました。
いわゆる湯守(ゆもり) の存在を、世に知らせたいと思っていたからです。
ですから、宿を守っている女将さんの存在には、あまり興味を抱いていませんでした。
「だったら、その湯守に嫁ぎ、湯守の女房として温泉宿を守っている女将さんにスポットを当ててみたらどうだろうか?」
どちらからともなく、そんな意見が、酔っぱらった口から突いて出てきたのです。
「それ、それで行きましょう!」
ということになり、翌年の20011年2月より、隔週水曜日での連載が始まりました。
エッセーのタイトルは 『湯守の女房』。
おかげさまで現在、第32回と回を重ねております。
また、今年の2月からは、連載1周年を記念して、「湯守の女房」番外編 『おやじの湯』 もスタートしました。
こちらは、隔月で連載しています。
今日、第5回が掲載されました。
連載にあたっては、I 氏から 「小暮さんでなければ、絶対に書けない記事をお願いしたいんです」 との提案がありました。
この “絶対に書けない” という言葉に、突き動かされました。
なぜなら、一見の記者やライターでは書けない記事ということですから。
プロのライターとしては、これ以上のやりがいはありません。
僕には書けて、他のライターでは書けない記事とは・・・
それは、湯守を裸にすることでした。
これならば、絶対に一見の取材では、不可能であります。
何度も何度も訪ね、ともに酒を酌み交わしたご主人だからこそ、「僕と一緒に温泉に入ってください」 という取材申し込みができるというものです。
「それ、それで行きましょう!」
と、この時も I 氏の二つ返事で連載が決まったのでした。
おかげさまで、すでに5人のオヤジたちを全裸にして、湯の中で対談をしました。
そんなコアな取材に同行し、写真撮影をしてくださっている I さん。
いつもいつもありがとうございます。
これからも、わがままな執筆者ですが、末永くお付き合いのほどをよろしくお願いいたします。
“小暮さんが出版 4冊目の温泉本”
今日の新聞記事を見ていたら、朝日新聞のその度量の大きさに、どうしてもお礼を言わずにはいられなかったのです。
本当に、ありがとうございます。
今後とも、よろしくお願いいたします。
敬具
Posted by 小暮 淳 at 21:31│Comments(2)
│執筆余談
この記事へのコメント
小暮師匠、お久しぶりです。
「湯守の女房」番外編『おやじの湯』拝見しました。
川古温泉には何度も宿泊していますが、
ご主人の経歴は初めて知りました。
明日から父を連れて、師匠ゆかりの赤城温泉ホテルに、
翌日は、その川古温泉浜屋旅館に宿泊してきます。
ご主人に、取材の時の様子など聞いてきたいと思います。
「湯守の女房」番外編『おやじの湯』拝見しました。
川古温泉には何度も宿泊していますが、
ご主人の経歴は初めて知りました。
明日から父を連れて、師匠ゆかりの赤城温泉ホテルに、
翌日は、その川古温泉浜屋旅館に宿泊してきます。
ご主人に、取材の時の様子など聞いてきたいと思います。
Posted by masa at 2012年10月17日 22:26
masaさんへ
お久しぶりです。
昨年、四万温泉でお会いしたmasaさんですね。
相変わらず、温泉に入ってますね。
しかも、お父様と一緒とは、殊勝な心がけであります。
僕も見習いたいと思います。
思う存分、親孝行をしてきてくださいね。
お久しぶりです。
昨年、四万温泉でお会いしたmasaさんですね。
相変わらず、温泉に入ってますね。
しかも、お父様と一緒とは、殊勝な心がけであります。
僕も見習いたいと思います。
思う存分、親孝行をしてきてくださいね。
Posted by 小暮 at 2012年10月18日 11:30