2013年11月06日
川古温泉 「浜屋旅館」⑥
僕が初めて川古温泉の一軒宿 「浜屋旅館」 を訪れたのは、もう10年も前のことです。
雑誌の取材でした。
その後も新聞や雑誌、著書の取材、温泉講座等でたびたび訪ねています。
3代目主人の林泉さんとも、長い付き合いになりました。
ご主人とは同世代ということもあり、また温泉をこよなく愛するもの同士、顔を合わせれば熱く熱く温泉談義を語り合っています。
これが、僕にとっては楽しくって仕方がありません。
とにかく林さんは、博学なんです。
温泉の知識も豊富ですが、旧新治村の歴史にも造詣が深く、いつもいつも含蓄(がんちく) ある貴重な話の数々を拝聴しています。
先日、といっても先月、上牧温泉で開かれた 「みなかみオンパク」 フィナーレ会場でのこと。
観光協会の役員でもある林さんは、僕の 「温泉考座」 に出席してくださいました。
「来月、うちに来ますよね?」
と、ご主人。
「ええ、またお世話になります」
と僕。
来年に出版が予定されている本の取材で、「浜屋旅館」 への宿泊が決まっていました。
「一緒に飲みながら、話を聞かせてください」
「ええ、楽しみにしています」
と、すでに “温泉談義” の約束を交わしていたのであります。
で、昨日が、その約束の日。
陽のあるうちにチェックインをして、今が見頃の紅葉を背景に宿の撮影を済ませ、泉温約40度のぬる湯にまったりと浸かりながらの入浴シーンの撮影も済ませて、夕食の席へ向かいました。
席に着くなり、
「取って置きの酒を用意しておきました」
と、ご主人が2種類の日本酒を持って登場!
いよいよ、取材(?) の始まりです。
「そういえば小暮さん、『旅行読売』 に書いていましたね」
と、現在発売中の12月に僕が書いた記事の話から談義はスタート。
やがて、話題は以前、新聞に連載していたエッセイや現在連載中のコラムの話に・・・
温泉の裏事情に詳しい林さんの口からは、雑誌や新聞には書けないようなキワドイ話がポンポン飛び出します。
その都度、2人は大笑いをしながら、、
「このこと、ぜひ、新聞に書いてくださいよ」
「いや~、無理でしょう。クレーム来ますよ(笑)」
な~んて、息の合った漫才の掛け合いみたいな談義に、満開の花が咲きました。
気が付けば、2本の酒瓶は、すでにカラ!
ほろ酔いで、気分も上々であります。
「と、いうことで、記事はおまかせください」
だなんて、なんて、いい加減な取材なんでしょうか。
ま、たまには、気を抜いた楽しい取材があってもいいですよね。
え? 気を抜いていることのほうが多いって?
すみません!
そのほうが、いい記事が書けるもので……(言い訳ですけど)
Posted by 小暮 淳 at 21:25│Comments(2)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
こんばんは。
わたしは、「峰」のほうにお泊りが多く、浜屋さんはもっぱら立ち寄りなんですが、あのぬる湯は本当に新鮮で気持ちよいですね。
許されるなら、頭からどっぷりともぐっていたいくらい。
わたしも裏事情聞きたいなあ(笑)
わたしは、「峰」のほうにお泊りが多く、浜屋さんはもっぱら立ち寄りなんですが、あのぬる湯は本当に新鮮で気持ちよいですね。
許されるなら、頭からどっぷりともぐっていたいくらい。
わたしも裏事情聞きたいなあ(笑)
Posted by G@さいたま at 2013年11月07日 22:00
G@さいたまさんへ
赤谷川対岸にある別館をご存知とは、かなりの秘湯ファンですね。
川古温泉の内風呂は、湯口が浴槽の底にあるため、空気に触れる前の新鮮な湯が、直接、肌を包み込みます。
全身泡だらけになるのも、ぬる湯ならではの醍醐味ですね。
ぜひ、次回は、頭からどっぷり浸かって、泡だらけになってくださいな!
赤谷川対岸にある別館をご存知とは、かなりの秘湯ファンですね。
川古温泉の内風呂は、湯口が浴槽の底にあるため、空気に触れる前の新鮮な湯が、直接、肌を包み込みます。
全身泡だらけになるのも、ぬる湯ならではの醍醐味ですね。
ぜひ、次回は、頭からどっぷり浸かって、泡だらけになってくださいな!
Posted by 小暮 at 2013年11月08日 13:37