2014年03月07日
負け惜しみかもしれないけど
< しあわせは、お金じゃ買えないんだよってことをね、ぼくはお金持ちになって言ってみたいの >
ご存知、連日、テレビから流れて来る宝クジのCMです。
初めて聞いたとき、僕は、ドキッとしました。
忘れていた、遠い昔がよみがえってきたからです。
今から約20年前のこと。
10数年ぶりに、友人と会い、酒を飲みました。
彼は20代で起業し、30代半ばで、すでに社員を10人以上雇っている会社の社長になっていました。
ひきかえ、僕は編集者を辞めて、フリーランスのライターになったものの、仕事がなくて、いつも金に貧窮していました。
それでも2人は、青春時代に、ともに夢を追い、ともに夢を語り合った仲間であります。
酒が入れば、昔のように夢のつづきを語り合いました。
「やっぱ人生は、金じゃないんだよ。金があったって、やりたいことができるわけじゃない。僕はね……」
と僕は、30歳を過ぎても若い頃のように、熱く理想論を語り倒していたのであります。
地に足を付けて現実と闘っている彼と、相変わらず “夢追い人” を気取っている僕。
きっと彼は、いつまで経っても変われない僕が、歯がゆく思えたのかもしれません。
突然、それまで笑っていた彼が真顔になり、こう言いました。
「あのさ、ジュンちゃん! ふた言目には 『金じゃない、金じゃない』 って言うけどさ、1度でいいから、金を持ってから言ってみなよ!」
「えっ・・・」
僕は二の句を継げませんでした。
「オレは、1億稼いだよ。だからこそ、初めて今、世の中は金じゃないって思えているんだ」
だな~んて言われたら、もう、僕の出る幕なんて、ないじゃありませんか!
あれから約20年・・・
彼は、さらに会社を大きくし、自社ビルを建てるまでの実業家になりました。
で、僕は?
恥ずかしい話、あの頃も今も、なーんも変っていません。
金はないし、金を持ったこともない。
なのに、今でも 「人生は金じゃない」 と言いつづけています。
負け惜しみかもしれないけど、これが僕らしい人生なんだと思うようになりました。
だって、「金を持ってから言えよ」 なんて言われても、それができるくらいなら、とっくに違う人生をやっていますって!
でもね、本心は言ってみたいですよ。
テレビCMみたいなセリフをね。
<しあわせは、お金じゃ買えないんだよ>
って、お金持ちになってね。
Posted by 小暮 淳 at 21:57│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
いったいいくらぐらいもったら、 お金をもった ことになるのでしょう?
問題は使い方では?
今日は、花の芽が土からにょきっとでてきて、間違いなく春来てます!
寒いから、お金よりも春がきたほうが 本気 でうれしいです(笑)
問題は使い方では?
今日は、花の芽が土からにょきっとでてきて、間違いなく春来てます!
寒いから、お金よりも春がきたほうが 本気 でうれしいです(笑)
Posted by ぴー at 2014年03月08日 14:30
ぴーさんへ
お久しぶりです。
お元気でしたか?
お金よりも春が来たほうがいい・・・
東北の人たちにとっては、まさに1日も早い春の到来を待ち望んでいることでしょうね。
でも、少しずつですが、春の足音が近づいていますよ。
そろそろ新しいことを、始めてみましょうかね!
お久しぶりです。
お元気でしたか?
お金よりも春が来たほうがいい・・・
東北の人たちにとっては、まさに1日も早い春の到来を待ち望んでいることでしょうね。
でも、少しずつですが、春の足音が近づいていますよ。
そろそろ新しいことを、始めてみましょうかね!
Posted by 小暮 淳
at 2014年03月09日 10:41
