2014年04月08日
死にたくなったら温泉に入ろう!③
昨日、温泉の 「禁忌症」 から “妊娠中” の文言が削除されることを書きましたが、温泉ファンへの朗報はまだあります。
今回、環境省が行った温泉法の見直し案では、「適応症」 への新たな効用が追加されることになりました。
「適応症」 とは、一般には “効能” といわれている症状のことです。
泉質により多少異なりますが、神経痛や筋肉痛、関節痛、五十肩、冷え性などの慢性病の類いが列記されています。
「禁忌症」同様、温泉の成分による効用というよりは、お湯に入り体が温められることによる “温浴効果” がほとんどです。
でも泉質や含有成分によっては、切り傷、やけど、皮膚病などの効用も挙げられています。
で、今回、新たに追加された症状というのが!
ストレスの多い現代社会の実情を反映させてか、「睡眠障害」「うつ症状」「自律神経不安定症」 が記載されることになりました。
やっぱりね、っていう感じです。
僕は、前々から 「死にたくなったら温泉へ行け!」 「現代人にとって温泉は心の湯治場だ!」 って言い続けてきましたもの。
以前、このブログにも書きましたが、これからの企業は福利厚生の一環として “温泉休暇” を社員に与えるべきなんです。
だって、今の日本のサラリーマンは、「睡眠障害」 や 「自律神経不安定症」 の人たちばっかりですよ。
「うつ症状」 だって、予備軍を入れたら相当数がいるはずです。
実は、昭和57(1982)年に定められた温泉法の現行基準では 「適応症」 から外されていますが、その昔は、ちゃ~んと温泉の効能に 「不眠症」 や 「ヒステリー」 「うつ病」 という症状が記載されていましたからね。
さらに古い効能書きになると、「つきもの」 なんていう表現まであります。
※(詳しくは当ブログの2012年5月3日「死にたくなったら温泉に入ろう!」、2014年1月30日「死にたくなったら温泉に入ろう!②」 参照)
ま、湯治本来の効用が見直されたということで、これは温泉ファンにとっては大変喜ばしい朗報であります。
今年の夏までには各都道府県 に通知され、温泉施設の脱衣所などの掲示が修正されるようです。
Posted by 小暮 淳 at 21:12│Comments(2)
│温泉雑話
この記事へのコメント
妊婦さんが公的に解禁ということは
妊婦さんの入浴事故も増えるという影の部分も含みますよね!
妊婦さん教育も必要です。
妊婦さんの入浴事故も増えるという影の部分も含みますよね!
妊婦さん教育も必要です。
Posted by ぴー at 2014年04月10日 11:17
ぴーさんへ
と、いうことですね。
転倒や長湯による脱水症状など、一般の人よりも注意が必要です。
と、いうことですね。
転倒や長湯による脱水症状など、一般の人よりも注意が必要です。
Posted by 小暮 淳
at 2014年04月10日 15:31
