2014年06月10日
温泉の真実
「小暮さんは、正直過ぎるんだよなぁ~。本当のことを言い過ぎると敵をつくるよ(笑)」
昨晩は市内某社にて、“温泉地の再生と利用” をテーマに会議が行われました。
僕の 「消えていく温泉をなんとかしてほしい」 という呼びかけに対して、有志が集まってくれたのです。
で、その席で、事業再生コンサルタントであるA氏に突っ込まれた言葉が、冒頭です。
「でもさ、温泉ライターなんだから、それでいいんだよね。真実を伝えるのが仕事だものな」
と、フォローもしてくださったのですが、実は僕、このところ、“真実を語ることへの弊害” に少々トラウマになっているんです。
“真実=正しいこと”
ではあるのですが、
“真実=人を傷つけてしまう、もしくは、怒らせてしまう”
のです。
先日も連載している新聞に、本音をストレートに書いたところ、快く思わぬ読者から新聞社へクレームが届きました。
間違ったことであれば、僕はすぐに訂正をします。
また新聞社側も、それなりの 「お詫び」 記事を掲載してくれます。
でも、今回の記事は真実であり、僕が温泉ライターとしての信念にしている事でもありました。
“温泉へ行くとは、ただ単に温泉水に入ることではなく、温泉地が持つ情緒や自然環境に身を置くことだと思う”
これに対して、「では、日帰り温泉は温泉じゃないのか!」
との指摘を受けました。
ここで僕が弁明をすると水かけ論に発展しそうなので、新聞社サイドで対処してもらうことにしました。
「だからさ、そこは小暮さん、『安い宿の湯が良いじゃなくて、安くても湯の良い宿がある』 って言ったら?」
またしてもA氏に、注意を受けました。
「料金の高い宿は、湯も良いのか?」 という質問に対して、僕は、
「料金が高くて湯の良い宿もあるけど、得てして安い宿のほうが湯が良い」
と、言い切ったのであります。
だから、A氏の言う 「安くても湯の良い宿」 があるのではなくて、「高くても湯の良い宿がある」 が正解なんです。
ま、そうやって、世間からの風当たりを気づかって、僕を守ろうとしてくれているA氏に、いつも感謝はしているんですけどね。
ああ、真実を伝えるって、とっても勇気がいるし、なんだかんだと後が面倒なことなのであります。
だから僕は、その場かぎりで形の残らないライブが好きなのかもしれません。
講演会ならば、本音を直接読者へ伝えることができますからね!
Posted by 小暮 淳 at 17:06│Comments(2)
│温泉雑話
この記事へのコメント
趣味なら お気楽に情報を発信すれば いいですが
プロの人は大変ですね
利害関係が 出てきますし
其でも 支持されるから いいと思われます
私事で
趣味で取り組んでいる 放射線測定などは キチガイとか 嫌な人と なってますが(笑)
事故前の2倍から5倍に線量が上がり フィルターから プルトニウムを含め人口放射能が 検出されているのに
群馬県人て 辛抱強いなぁ……
不適切ならば 削除して下さい。 事実は事実ですが
プロの人は大変ですね
利害関係が 出てきますし
其でも 支持されるから いいと思われます
私事で
趣味で取り組んでいる 放射線測定などは キチガイとか 嫌な人と なってますが(笑)
事故前の2倍から5倍に線量が上がり フィルターから プルトニウムを含め人口放射能が 検出されているのに
群馬県人て 辛抱強いなぁ……
不適切ならば 削除して下さい。 事実は事実ですが
Posted by momotaka at 2014年06月13日 16:41
momotakaさんへ
お久しぶりです。
お元気でしたか?
根気よく、放射線の測定を続けているのですね。
“継続は力なり”
真実は、裏切りません。
きっとmomotakaさんに賛同する人たちがいるはずです。
頑張ってください。
お久しぶりです。
お元気でしたか?
根気よく、放射線の測定を続けているのですね。
“継続は力なり”
真実は、裏切りません。
きっとmomotakaさんに賛同する人たちがいるはずです。
頑張ってください。
Posted by 小暮 淳
at 2014年06月14日 10:56
