2014年08月06日
老神温泉 「金龍園」
群馬県沼田市利根町の老神(おいがみ)温泉には、現在、15軒の温泉宿があります。
僕は今年の6月から、すべての宿を網羅すべく、コツコツと取材活動を続けています。
昨晩は、前老神温泉観光協会長である主人の小尾孝男さんと、3代目で専務の和正さんのご厚意により 「金龍園」 に泊めていただき、2日間にわたり温泉街や周辺を取材してきました。
「金龍園」 は、旧老神温泉街の一番奥。
片品川に架かる内楽橋のたもとに建つ旅館です。
あえて “旧” と表現したのは、現在の老神温泉は昭和10年に対岸の穴原温泉と大楊温泉を吸収合併して誕生した温泉郷だからです。
金龍園の創業は昭和45(1970)年ですが、前身は 「末広館」 という戦前から商っていた老舗旅館でした。
地主だった先代が、廃業した末広館の跡地に、現在の旅館を建てて営業を再開させました。
ちなみに旅館名の 「金龍」 とは、先祖に 「金平」 という人がいたことと、先代の奥様の名が 「たつ」 だったからとのことでした。
う~ん、旅館名の由来って面白いですね。
僕は取材に伺うと、必ず由来を訊くことにしています。
「金龍館」 といえば、マニアの間では全国区で知られている旅館なんですよ。
それは、な~んでか?
答えは、“混浴” のある旅館だからです。
えっ、混浴のある温泉は、群馬県内でもほかにあるだろうって?
確かにそうですが、でも、ここは 「男湯」 がないんですよ!
女性専用の婦人風呂はあるんですけどね。
大浴場も露天風呂も混浴です!
(あと貸切の露天風呂があります)
て、ことは、男性は常に混浴であることを意識しなくてはなりません。
よって、脱衣所には、こんなメッセージが書かれています。
<淑女が入浴中は腰に巻いてお入り下さい>
貼り紙の下には、入浴衣(腰巻) が用意されています。
では、僕も、さっそく突撃潜入ルポへ!
ん? 誰もいません。
っていうか、カメラマン同行の取材入浴ですものね。
誰もいるわけありませんって。
大浴場も露天の岩風呂も貸切状態なので、もちろん腰巻は使用せず、生まれたままの姿で撮影しました。
引かれている源泉は7号泉、8号泉と10号泉の混合泉。
ほんのり硫黄の香りがするアルカリ性単純硫黄温泉と、サラリとした単純温泉という泉質の異なる2種類の湯が楽しめます。
もちろん湯上がりは、食事処で上州牛や赤城豚などの地の食材や、川魚や山菜などの里山料理をいただきながら、地酒に酔いしれました。
湯良し、宿良し、人良し。
群馬には、いい温泉、いい旅館が、たくさんありますね。
あ~、群馬って、いいなぁ~!
Posted by 小暮 淳 at 17:47│Comments(2)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
小暮さん、私も先日、金龍園の混浴風呂に入りましたよ。歴史を感じる、いいところでした。
Posted by お汁粉ちゃん at 2014年08月21日 00:24
お汁粉ちゃんへ
お久しぶりです。
金龍園さんの混浴風呂は、内風呂も露天風呂も風情がありますよね。
老いも若きも、男も女も関係なく、和気あいあいで入れる混浴は、後世に残したい古き良き日本の文化です。
ぜひ、これからも混浴めぐりを楽しんでくださいね。
お久しぶりです。
金龍園さんの混浴風呂は、内風呂も露天風呂も風情がありますよね。
老いも若きも、男も女も関係なく、和気あいあいで入れる混浴は、後世に残したい古き良き日本の文化です。
ぜひ、これからも混浴めぐりを楽しんでくださいね。
Posted by 小暮 淳 at 2014年08月21日 11:31