2014年11月20日
片品温泉 「こしもと旅館」
山に来たら山の物を!
以前にも書いたことがあると思いますが、僕は著書や連載記事で滅多に旅館の料理をほめません。
僕は温泉ライターですから、1に 「温泉」、2に 「歴史」、3に 「人」 を取材します。
宿の設備や料理は、二の次三の次ということになります。
そんな僕でも、美味しいものは 「おいしい」 と正直に書くし、珍しいモノは興味を持って取材をします。
でもね、海なし県の群馬で、魚介類を出されると・・・
一品かニ品、ちょこっと添え物の具材として入っているぶんには、そんなに気にはならないんですけどね。
ドーンとマグロの刺身なんかで出されると、ゲンナリしてしまいます。
あと、天ぷらも同様です。
山に来て、エビの天ぷらはいりませんって!
同様に、旅館お決まりの会席料理も、たまーに食べるから美味しいのであって、毎回だと食傷気味になります。
(これは職業病かな?)
現在、僕は片品村に通いながら、村内の全温泉宿(観光協会加盟宿) を訪ね歩いています。
片品村は、四方を高い山々に囲まれた高原であります。
一見、“食” の乏しい地域に思われがちですが、とーんでもございません!
山にも、美味しいものはたくさんあるのです。
以前、このブログに 「花びら茸」 の刺身のことを書きましたが、すぐに読者から問い合わせなどの反響がありました。
※(当ブログ、「片品温泉 うめや」 参照)
また片品村には、郷土料理に 「つめっこ鍋」 という、すいとんのような食べ物があります。
何軒かの旅館で食べましたが、野菜やらキノコやらいろいろ入っていて、その家によって具材や味が異なり、どれも大変美味しいのです。
で、今日は昭和42年創業の老舗宿 「こしもと旅館」 にお邪魔して、漬け物をいただいてきました。
漬け物? と思われるかもしれませんが、何種類もの漬け物がバイキングで食べられるのです。
しかも、ナスもキュウリも白菜も大根も野沢菜も、みーんな大女将が畑で育てた野菜です。
しかも、自家製!
いつ頃からでしょうかね。この仕事をするようになってからだと思います。
肉よりも魚、魚よりも野菜のほうが、だんだん好きになっていくんですね。
美味しい野菜に出合ったときの感動って、忘れられませんよ!
で、今日は 「赤大根の甘酢漬け」 に、完全にやられてしまいました。
ひと口食べたら、箸が止まりません。
ポリポリ、シャキシャキ、ポリポリ、シャキシャキと歯ごたえの良さと、ほのかに甘く酸っぱい味に、魅了されたのであります。
山に来たら、山の物を!
女将さん、大女将さん、ごちそうさまでした。
Posted by 小暮 淳 at 20:12│Comments(2)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
お久しぶりです
昨晩、「うちのめしは、しっそだ。なんとかしろ。」と旦那が言い放ちました。
しかし、、我が家でめしを食うなら、期待するな! なんですけど(笑)
昨晩、「うちのめしは、しっそだ。なんとかしろ。」と旦那が言い放ちました。
しかし、、我が家でめしを食うなら、期待するな! なんですけど(笑)
Posted by ぴー at 2014年11月21日 10:28
ぴーさんへ
“うちで食うなら、うちの物を” ですよね。
僕は、家内の料理に文句を言ったことがありません。
たとえ毎日、同じおかずが出たとしても・・・。
だって、今さら文句を言ったところで、急に美味しい料理が出てくるわけありませんもの。
料理の腕って、才能が必要な特技なんですよ。
万人が料理を上手に作れるわけではありませんって。
ね!
“うちで食うなら、うちの物を” ですよね。
僕は、家内の料理に文句を言ったことがありません。
たとえ毎日、同じおかずが出たとしても・・・。
だって、今さら文句を言ったところで、急に美味しい料理が出てくるわけありませんもの。
料理の腕って、才能が必要な特技なんですよ。
万人が料理を上手に作れるわけではありませんって。
ね!
Posted by 小暮 淳
at 2014年11月21日 13:45
