2015年01月17日
湯宿温泉 「ゆじゅく金田屋」④
「あつーーーーい!」
「熱くなけりゃ、湯宿の湯じゃねえ!」
「ワッハハハ~!!!!」
湯宿温泉の外湯 「窪湯」 の浴室に、おじさんたちの笑い声が響き渡ったのであります。
昨晩は、僕が在籍するフリーランスのクリエイティブ集団 「プロK」 の新年会でした。
会場は、湯宿温泉(みなかみ町) の 「ゆじゅく金田屋」。
創業は明治元年(1867) ですから、約150年の歴史を持つ老舗旅館であります。
大正11年(1922) には、歌人の若山牧水が訪れています。
牧水が泊まった部屋は、今も蔵屋敷の2階に 「牧水の間」 として残っています。
「カンパーイ!」
「今年もよろしくお願いしまーす!」
カメラマンやイラストレーター、デザイナーなど9名が出席。
今年の抱負などを語りながら、宴がにぎやかに始まったのであります。
「二次会場は、牧水の間でやりましょう!」
と、5代目主人の岡田洋一さんがにごり酒を手にして登場。
「えーー、いいんですか?」
と感激する僕。
だって、初めて取材で泊まった晩に、主人と語り合った思い出の部屋です。
ていうか、あの牧水様が泊まった部屋で、仲間たちと酒を酌み交わせる幸せ!
ご主人も座に加わり、二次会が始まりました。
「若山牧水は、大正11年の10月23日に泊まっています。その時の様子は、この 『みなかみ紀行』 に書かれています。えー、では、そのくだりをちょっと読んでみましょう」
と、さっそく僕の講義が始まりました。
みんな興味津々で聞いています。
これを生きた温泉講座というんでしょうね。
とっても楽しい時間でした。
一夜明けて、みんなで外湯をめぐることに。
湯宿温泉には、4つの外湯があります。
ふだんは鍵がかかっているので、旅館で鍵を借ります。
それにしても、相変わらず熱い湯であります。
源泉の温度は約60度!
水で薄めながら、やっと数名が肩まで沈みました。
えっ、僕ですか?
僕は、業界でも有名な “猫肌ライター” ですからね。
熱いのは、ダメです。
足を入れるのが、精一杯。
情けない話ですが・・・
プロKのみなさーん、今年も1年間よろしくお願いしますね。
Posted by 小暮 淳 at 18:10│Comments(0)
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